中国が初めて米国を抜き国際特許出願数1位に、成功の要因は…―米メディア

Record China    2020年4月8日(水) 15時30分

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世界知的所有権機関は4月7日、中国が昨年出願した国際特許の数が世界最多だったと発表した。1978年から首位を守り続けてきた米国は2位となった。写真はWIPO本部。

世界知的所有権機関(WIPO)は4月7日、中国が昨年出願した国際特許の数が世界最多だったと発表した。1978年から首位を守り続けてきた米国は2位となった。米ボイス・オブ・アメリカの中国語版が同日付で伝えた。

WIPOによると、昨年の国際特許出願数は、中国が5万8990件、米国が5万7840件。日本は5万2660件で3位だった。中国の特許出願数は20年で200倍に増えているという。

WIPOのガリ事務局長は記者会見で、「中国の成功要因は、中国の指導者(政府)が深く考え込まれた戦略を立ててイノベーションを推進し、中国をさらに高価値な経済体にしたことだ」「この戦略が功を奏した。知的所有権は間違いなく戦略の一部分だ。中国が経済体の価値のさらなる向上のために行なった幅広い努力による結果だ」と話した。

企業ごとの国際特許出願数は、中国の通信機器メーカー・華為技術(ファーウェイ)が3年連続で最多となり、昨年は4411件出願している。

また、中国が特許の方面で大幅にリードしているのは政府の補助金によるものかという質問に対し、ガリ事務局長は「中国モデルは確かに西洋の経済体よりも政府の補助金を多く使用している。間違いなく、補助金の効果は特許の方面で出ている」と答えた。

一方で、「米国は高効率な経済体の例で、長い間イノベーションのトップにいる。これは(中国とは)完全に異なるモデルだ。米国モデルと中国で起こっている状況を比較すると非常に興味深い。結論はまだ出ていないが、両国とも成功例なのかもしれない」と述べた。(翻訳・編集/毛利)

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