CRI online 2020年4月11日(土) 12時40分
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ケンブリッジ大学がこのほど、新型肺炎の感染拡大の根源となったのはAタイプの新型コロナウイルスであるとする論文を発表しました。同論文は「Aタイプのウイルスは米国とオーストラリアに集中的に現れている。その一方で、武漢市で発生したのはAタイプから変異したBタイプであった」と明らかにし...
ケンブリッジ大学がこのほど、新型肺炎の感染拡大の根源となったのはAタイプの新型コロナウイルスであるとする論文を発表しました。同論文は「Aタイプのウイルスは米国とオーストラリアに集中的に現れている。その一方で、武漢市で発生したのはAタイプから変異したBタイプであった」と明らかにしており、『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』にも掲載されました。
また、ケンブリッジ大学は新型コロナウイルスがA、B、Cの3つのタイプに分けられることと、それぞれのタイプの感染経路について研究報告を発表し、「Aタイプは米国とオーストラリアの患者から多数検出されたが、武漢市では市内に生活する米国人を中心にごくわずかに見つかったのみであった。また、コウモリやセンザンコウから検出されたウイルスに最も似ているのがこのAタイプであり。今回の感染拡大はAタイプに起因している」と示しました。
報告はまた、「中国国内(武漢市)で検出されたウイルスのほとんどがBタイプであるが、このタイプのウイルスは中国を除く東アジア以外には拡大していない。また、欧州で多いのはCタイプのウイルスで、こちらはアジア地域の中国香港、シンガポール、韓国などでも検出されているが、中国大陸部では見つかっていない」としています。これらのウイルスはAタイプからBタイプへ、BタイプからCタイプへと変異したものであり、Aタイプがこれらの根源であるということです。
なお、今回の研究で用いられたのは先史人類の人口流動を追跡するためのデオキシリボ核酸(DNA)分析と同じ手法で、新型コロナウイルスの感染経路の研究にこの手法が活用されるのは今回が初めてです。(提供/CRI)
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