中国家電量販店が買収したラオックス、外国人向け免税店にモデルチェンジへ―中国紙

Record China    2013年12月1日(日) 17時56分

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28日、日本の家電量販老舗のラオックスの銀座本店が東京最大の繁華街である銀座中央通りにオープンした。

2013年11月29日、人民日報によると、日本の家電量販老舗のラオックスの銀座本店が28日、東京最大の繁華街である銀座中央通りにオープンした。ラオックスは80年の歴史を持つが、経営不振に陥り、2011年に中国民間企業の蘇寧雲商(旧名は蘇寧電器、中国最大の家電量販店を経営)に買収され、子会社化された。銀座本店はラオックスが買収されてから12番目にオープンした店舗で、観光免税店へのモデルチェンジに向けた重要な一歩となる。

日本の上場企業を初めて買収した中国企業の蘇寧雲商が、高度に発展しているが閉鎖的な日本小売業界で根を下ろせるかに注目が集まっている。蘇寧雲商は買収後、ラオックスのブランドと販売ルートを残したが、経営対象を日本の消費者から外国人観光客に向け直した。ラオックスは東京、北海道、福岡、大阪などで多くの免税店をオープンしている。その顧客の70%以上が日本以外の70数カ国の観光客で、中国人が過半数を占めている。

ラオックス銀座本店の装飾は「現代和風」と位置付けられ、日本伝統の赤漆・黒漆を基調とし、天井などには紅葉などの日本らしさが盛り込まれている。1階は国内外の高級腕時計とアクセサリーを中心とし、2階では日本製の化粧品、工芸品、土産物を販売しており、3階は国際市場向けの小型家電売り場となっている。ラオックスの羅怡文(ルオ・イーウェン)社長は、「銀座という欧米ブランドが林立するビジネス街において、このような100%和風の装飾を取り入れている店舗は多くない。これは外国人観光客に100%和風の消費体験を提供するためだ。中国人観光客は20年前、日本でテレビや冷蔵庫などの大型家電を好んで購入していたが、現在は日本の暮らしを実感しようとしている。2階には日本最大規模の南部鉄器・茶道の体験エリアがあるが、これは中国人観光客の近年の消費に基づき設置された。中国人観光客の消費方法のグレードアップに、ラオックスの商品とサービスも追いつかなければならない」と語った。

ラオックスのモデルチェンジの道は平坦ではない。ラオックスの買収後、東日本大震災と日中関係の悪化により外国人観光客が減少し、蘇寧雲商は商品構造とサービスの調整を重視した。例えば秋葉原店では旧ラオックスの家電・アニメ関連商品の販売を中心とする特色を残したが、銀座本店では外国人観光客が好む食品や工芸品を追加した。東南アジア観光客の増加、東京オリンピックの招致成功に伴い、羅社長はラオックスの発展に対して自信を深めている。

蘇寧雲商が当時ラオックスを買収したもう一つの目的は、日本家電小売店の流通経験を導入した中国事業の底上げだ。ラオックスは北京、上海、南京などに「楽購仕生活広場」(ラオックスの中国版)をオープンしており、家電小売を中心とし、グルメ、エンタメ、生活品、自動車用品を補助とする新型ビジネスモデルを構築し、日本のおもてなしを重視するサービスの理念を導入した。中国の資本と日本のサービスの融合が今、佳境に入ろうとしている。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/TF)

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