酪農場でスト、腐る牛乳垂れ流し―湖北省武漢市

2007年5月15日、湖北省武漢市の酪農場で従業員たちのストライキが発生、周辺の環境に被害を及ぼす大問題に発展している。ストを始めたのは4日前、従業員たちが会社との共同出資で建てることになっている住宅の建設計画が長らく頓挫したままになっていることに業を煮やし、農場の門を閉めて、牛乳の集荷を妨害した。

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しかし、牛の乳は止まってはくれない。絞った牛乳は屋外のタンクに放置、一杯になったところで開栓し排水溝に流していた。排水が流れこむ先は南湖という湖。一日の生産量は1万リットル以上、大量の牛乳が流入し、湖はすでに白濁、この湖から生活用水を取っている地域では毎日腐った牛乳混じりの水で煮炊きするしかなく、住民は悲鳴を上げている。***

住宅の建設計画は昨年7月に市の許可が下りたが、その他の手続きに時間がかかっていた。その後、環境保全部門から、排水が南湖を汚染しているとの理由で酪農場に移転命令が出された。移転したら住宅建設も水の泡だ。そんなことはさせない、と従業員たちは強硬手段に出たのだ。

地域住民はすでに取り返しがつかないほど水源を汚染され、住居の確保に消極的な経営側と牛乳を垂れ流す従業員の双方に非難を浴びせている。（翻訳編集・WF）