中国は新型コロナについて謝罪しますか?英BBCのインタビューに中国大使は…―中国メディア

Record China    2020年5月2日(土) 14時50分

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中国の劉暁明駐英大使は4月28日、英BBCのインタビューで「中国は新型コロナウイルスの製造者ではない」との立場を表明した。

中国の劉暁明(リウ・シャオミン)駐英大使は4月28日、英BBCのインタビューで「中国は新型コロナウイルスの製造者ではない」との立場を表明した。中国メディアの海外網が伝えた。

インタビューで、「新型コロナウイルスの発生源が中国であるということに同意しますか?」と問われた劉大使は、「武漢で最初にウイルスが発見されたということとウイルスの起源が武漢であるということは決してイコールではありません。BBCを含め多くの情報を基にすると、ウイルスはあらゆる場所で発生する可能性があります。空母や潜水艦内、中国との往来が極めて少ない国でも見つかりました。中国に行ったことがない人々のグループからも見つかっています。そのため、ウイルスが中国起源だと言うことはできません」と主張した。

司会者が「そのお答えには困惑します。これは新型のウイルスであって、どこかの場所が起源になっています。免疫学者やウイルス学者は、ウイルスが動物から人間にうつったとしています。最初の病例が中国で発生したのは間違いありません。中国に行ったことがない人も感染したとおっしゃいましたが、ウイルスはすでに世界的に大流行していることは明らかですが、重要なのはウイルスが最初はどこから来たのかということでは?」と問い直すと、「私はこの問題は科学者に回答を任せるべきだと考えます。私が知る限り、中国での最初の例は2019年12月27日に中国の地方衛生部門に報告されています。しかし、中国以外ではそれよりもずっと早くから見られていたという報道もあります。昨日、英国の科学者や医療専門家が、昨年の早い段階で政府に未知のウイルスが存在する可能性があると警告していたと報じられました」と反論した。

続いて、司会者が「ウイルスは武漢で初めて人から人への感染が起こり、爆発しました。すでに発生した現象について深く独立的な調査を行い、真相を知ることは重要だと思いませんか?私たちはその情報を利用することで同じ悲劇の発生を回避することができます」と質問すると、劉大使は「中国での経緯を説明させてください。張継先(ジャン・ジーシエン)医師が2019年12月27日に原因不明の肺炎の症例を報告しました。中国衛生部門と疾病予防コントロールセンターは4日後、つまり12月31日に最も早い時間で世界保健機関(WHO)およびその他の国と情報を共有しました。中国はスピーディーにWHOと病原体をシェアし、スピーディーにWHOやその他の国とウイルスの遺伝子情報を共有しました」と述べた。

これに対し、司会者は劉大使の言葉を遮り、「あなたは非常に重要な点を見落としています。12月30日に武漢の李文亮(リー・ウェンリアン)医師が微信(WeChat)のグループで同僚の医師らに、武漢で非常に懸念される新たな疾病が見つかったと知らせ、感染を避けるために絶対に防護服を着用するようにとアドバイスしました。数日後、彼は公安局に呼び出され、うその情報を流し、社会秩序を著しく混乱させたと認めさせられました。それから1カ月、中国政府はずっと真相を隠そうとしていました」と指摘した。

すると劉大使は、「なぜ一部の人たちがいわゆる“独立した調査”を吹聴しているのか分かりました。無実の罪をでっちあげて、それを口実に中国が真相を隠していると批判しようと企んでいるのです。しかし、実際は李文亮医師は『警鐘を鳴らした人』ではありません。先ほど申し上げたように、張継先医師が李医師よりも3日早く(武漢市の)衛生部門に報告しており、武漢市はすぐに中央政府に報告しました。その4日後、つまり李医師がWeChatで情報を流した1日後には、中国政府はWHOとその他の国に情報を共有しました。事実を隠すなどということは全く存在していません」と主張した。

さらに、「張医師は正規のルートで衛生部門に報告しましたが、李医師はSNSのグループで情報を流しました。どんな国でも、極めて危険な未知のウイルスが発生した状況ではパニックを引き起こす可能性があります。警察が李医師を呼び出してネット上での情報拡散を止めるよう警告したことは“隠蔽(いんぺい)”と呼ぶべきではないと思います。状況はすでに正規のルートで報告されていたのですから、可能な限りパニックを避けるべきです。英国政府も現在、偽の情報によってパニックを引き起こし、個人的な目的を達成しようとする方法を取り締まっています。李医師に対する結論はすでに出ていて、武漢市公安局は李医師に対する訓戒を取り下げ、後に烈士として栄誉ある称号を授けています」と説明した。

司会者はこのほか、「もし中国が新型コロナウイルスが蔓延(まんえん)する前に早期に対策を講じていれば、世界にこれほど大きな被害をもたらしませんでした。中国はこれについて謝罪するのでしょうか?」と質問。劉大使は「ウイルスが中国で発見されたからといって中国を非難してはいけません。それは間違いです。中国と往来のない場所でもウイルス感染は確認されています。中国で感染爆発が起きたからといって中国を非難してはならず、中国のウイルス対策への努力に目を向けるべきです。中国はウイルスの被害者であり、ウイルス製造者ではありません。中国はウイルスの発生源でもありません。この点は明確にしないといけません」と反論した。(翻訳・編集/北田

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