Record China 2021年6月23日(水) 10時0分
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ドーピング検査妨害が問題となっていた中国競泳の孫楊に対し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は22日、4年3カ月の出場停止処分を下した。
ドーピング検査妨害が問題となっていた中国競泳の孫楊(スン・ヤン)に対し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は22日、4年3カ月の出場停止処分を下した。
孫は2018年9月のドーピング検査で、採取された血液サンプルの容器を破壊するなどの妨害行為に及んだ。国際水泳連盟(FINA)は当時これを問題視しなかったが、世界反ドーピング機関(WADA)が異議を申し立て、CASが昨年2月に8年間の出場停止処分を下した。しかし、孫側は「CASのメンバーの1人に偏見があった」としてスイス連邦最高裁に訴え、今年1月15日にこの異議が認められ処分取り消しの上、CASに審理が差し戻されていた。
今回のCASの裁定に、中国のネットユーザーからは「中国の恥さらし」「人はみな平等。暴力による検査妨害は罰を受けるべき」「中国水泳協会はもうルールを無視して選手をかばうことはするな」「孫楊は自業自得。もう引退するといい。こういう気性の人間は国に恥をかかせるだけ」など、批判的な声を上げている。
「なぜ国のために栄誉を勝ち取ってきた人物をたたくのか」「祖国のために栄光を勝ち取ってきた選手。批判している者は徳を積め」など、愛国心に訴えて擁護するコメントもあるが、「君たちのロジックはおかしい。かつて社会に貢献した人は法を犯しても追及されないというのか?」「国のために栄誉を?今、彼は国に恥をかかせているのではないのか?」などの反論も多い。
出場停止期間は20年2月28日から起算されるため、24年5月28日までになる。これにより、今夏の東京五輪への出場は不可能となった。また、出場停止期間が8年から4年3カ月に減少したため、24年に行われるパリ五輪には出場可能だが、現在29歳の孫がピークを維持できるかは微妙なところだ。(翻訳・編集/北田)
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