Record China 2020年5月25日(月) 20時20分
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22日、中国紙・環球時報は香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの記事を引用し、中国人が白湯を好む理由についての分析を紹介した。資料写真。
2020年5月22日、中国紙・環球時報は香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの記事を引用し、中国人が白湯を好む理由についての分析を紹介した。
記事は、中国の列車には熱湯を提供する給湯器があるが、熱湯だけで常温や冷水を選ぶことができないと指摘。中国では老若男女や乗務員乗客を問わず、みんな熱湯を使用するとし、中国人が白湯を好む理由について次のような分析を伝えた。
その1つが「殺菌作用」があること。古代文明はいずれも取水に便利な川の近くで発展したが、川の水には大量の微生物が含まれており病気を引き起こす恐れがあると指摘。そのため、飲用水として使用するのにエジプトでは蒸留法、ローマやギリシャでは水路を使用したが、中国人は沸騰させる方法が殺菌に最も簡便な方法と信じたと説明した。
その上で記事は、20世紀初頭に中国では熱湯を飲むことを奨励する公衆衛生運動が展開されたと紹介。これは「熱湯は衛生的」だと考えられたからだという。1949年以降もこの考えに変わりはなく、1952年以降何度も行われた公衆衛生運動でも白湯を飲むことが勧められ、これが現在の生活習慣に大きな影響を及ぼしたとしている。
2つ目の理由は「白湯を飲むと体が温まること」。現在のような集中暖房がなかった古代中国では、冬の寒さは非常に厳しく、2000年以上前から中国では綿の生産が行われているとはいえ、保温に使用されるようになったのは明の時代以降だと指摘した。
3つ目の理由は「中医学」の考え。最も古い中医学書の1つである「黄帝内経」では、白湯が健康に効果的な調整剤と考えられていると記事は紹介。中医の核心的な原則は「陰陽のバランス」であり、これは「冷熱エネルギーのバランスのことを指している」と記事は紹介した。そして、中医では陰陽のバランスが失われると病気になると考えられていると伝えた。(翻訳・編集/山中)
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