Record China 2020年6月17日(水) 12時20分
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16日、観察者網は、北朝鮮が韓国に対する挑発を高めている理由について分析する記事を掲載した。写真は平壌。
2020年6月16日、観察者網は、北朝鮮が韓国に対する挑発を高めている理由について分析する記事を掲載した。
記事は、16日に北朝鮮が開城にある南北共同連絡事務所を爆破したことについて、「北朝鮮は確かに怒っている」「もう我慢の限界だ」とし、その理由を分析した。
記事は、「18年に南北間で交わされた板門店宣言や平壌共同宣言の内容を韓国側が履行していないことに問題がある」と指摘。「実際のところ、韓国側は履行したいと願ってはいるものの米国がそうさせないようにしている」とした。
その上で、「北朝鮮としても韓国の置かれている状況は理解しているが、韓国は約束を守らないどころか5月31日には韓国の市民団体が大きな風船を利用して北朝鮮に向けて50万枚のビラや小冊子50冊、メモリーカード1000個などを飛ばした」と説明。「これはあまりにやりすぎである。なぜならビラの内容が金正恩(キム・ジョンウン)氏の妻である李雪主(リ・ソルジュ)氏の写真を加工し、『見るに堪えないイメージ』にしているほか、差別的な言葉で辱めているからだ」とした。
そして、「北朝鮮のファーストレディーを侮辱することは、確かに北朝鮮にとっては我慢ならないことである。このため北朝鮮は6月初旬に怒りの抗議を示したのだ」と分析。「(共同宣言から)2年も経過した。北朝鮮は共同宣言通りに行動してきたのに、韓国は履行しないどころか米国の顔色をうかがい、民間ではビラを飛ばすというのはやりすぎだ」としている。
記事は、「民主主義国家ではこうしたビラ散布を行う民間団体を厳しく取り締まり抑え込むことはできない。韓国はこれまでに何度もビラを飛ばしていたため、北朝鮮は怒りを表明するために(南北共同連絡事務所を)爆破した」と論じた。
一方で記事は、「南北関係について過度に心配をする必要はない」とも指摘。「北朝鮮側は四つの通信ルートを遮断し、連絡事務所も爆破したが、板門店の通信ルートは残っている。今回遮断された通信ルートは普段からあまり使用されていないもので、板門店の通信ルートさえ残っていれば問題はない」との見方を示した。
さらに、南北関係について「2人は普段からむしゃくしゃしていて、ちゃぶ台をひっくり返してはいるものの、まだ離婚には至っていない」と表現。まだそれほど深刻な事態には陥っていないとの見方を示した。(翻訳・編集/山中)
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