<靖国参拝の影に生きる、中国に住む日本人たちの実態:4-2>日本人の生活圏に進出する中国人富裕層

Record China    2013年12月29日(日) 7時50分

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27日、北京市の日本人の居住エリアには明らかな特徴がある。日本大使館周辺には日系企業や日本食レストランが数多くある。日本人向けマンションもこの地域に集中している。写真は上海古北エリアの高級住宅地。

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2013年12月27日、安倍首相の靖国参拝に対し中国では批判の声が相次いでいる。日本政府は、中国側に在留邦人・企業などの安全確保に万全を期すよう要請するなど、日中関係はさらに緊張度を増している。冷え込みが深刻化するなか、「中国に住む日本人の実態を垣間見る」との思いから4回にわたり紹介する。

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24日、新華網は「中国の日本人分布地図」と題した記事を掲載した。それによると、北京市の日本人の居住エリアには明らかな特徴がある。日本大使館周辺には日系企業や日本食レストランが数多くある。日本人向けマンションもこの地域に集中している。

この地域には「日本焼肉」「東京料理」などの看板が立ち並び、ランドマーク的な施設もそびえ立っている。

「二十一世紀飯店」と略される中日青年交流中心二十一世紀飯店は、1984年に当時の中曽根康弘首相と中国共産党の胡耀邦(ホー・ヤオバン)総書記との間で建設が決まり、両国が協力して施工した国際文化交流施設で、敷地面積は5万5000平方メートルもある。

北京で最も有名な「日本建築」といえば長富宮(ホテルニューオータニ)。北京市旅遊集団と日本のC.C.I株式会社の共同出資により83年に建てられた。中国の万里の長城の「長」と日本の富士山の「富」から命名され、両国の友好関係の象徴となっている。

一方、上海市の日本人居住エリアは北京市以上に「歴史」がある。市の西南に位置する虹橋・古北エリアに日本人が住み始めてから100年近くたつ。ある日本人は中国メディアに対し「世界各都市に日本人居住エリアがあるが、日本人が独自のスタイルを貫けるのは上海だけだ」と話している。中国語を話せなくても快適に暮らせるということだ。

しかしながら、こうした日本人にとって「快適な」居住エリアに変化が起き始めている。中国人富裕層を狙った商業施設やマンションが増えているのだ。かつて日本人が暮らすことで「ハイクラス」だったエリアが上海市全体の地価高騰により最高級とはいえなくなってきている。日本食レストランが数多い和平広場に店舗を構える日本人オーナーは「周辺エリアの家賃が高すぎて、引っ越し先が見つからない」と話す。(翻訳・NY/編集・内山

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