Record China 2020年6月7日(日) 7時20分
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6日、成都商報は、世界中で中国製の自転車が人気となっており、供給が追いついていないと伝えた。
2020年6月6日、成都商報は、世界中で中国製の自転車が人気となっており、供給が追いついていないと伝えた。
記事は、多くの人が公共の交通機関の利用は新型コロナウイルスの感染リスクを高めると考えていることや、公共の交通機関そのものが運行を停止して自転車が主要な道具となっていること、体育館なども閉鎖しているため運動のために自転車に乗る人、国によっては自転車の購入に補助金が出ることを紹介し、自転車の販売量が増加しているとした。
記事によると、ロシアでは5月の自転車販売台数が昨年同期比で60倍増になった。今年初めのころは、中国から輸入した自転車の売れ行きはよくなかったものの、5月に入ってから販売台数が急増したという。米国も同様で、今年3月の米国の自転車やその設備、メンテナンスなどの売り上げが昨年同期比でほぼ倍増。通勤用と運動用の自転車は66%増、シティサイクルは121%増になったという。
記事がニューヨークタイムズの報道として伝えたところによると、米国では4月末の時点で1000ドル(約11万円)以下の自転車は多くの店で完売となっており、自転車不足が深刻になっている。新型コロナの影響でサプライチェーンが寸断されており、需要を満たすことができていない状況で、米国の自転車輸入業者によると、中国からの輸入自転車は到着前から予約でいっぱいだという。
このほか、スペインの5月の自転車市場では販売台数が昨年同期比で22倍となったほか、イタリア、英国などでも4倍前後の増加となった。記事は「越境電子商取引のプラットフォームでは自転車の価格が値上がりしているが、数万元(数十万円)する高級自転車も売り切れている」と伝えている。
このため、「自転車生産大国」である中国では、生産が追いついておらず、記事によると、4月以降、中国国内のあるメーカーでは海外からの注文が30%以上増加。生産能力はひっ迫している。これまで受注から3日で発送できていたが、今では少なくとも1週間かかっており、急増する注文に対応するため工場を24時間稼働しているものの、1カ月先まで注文が埋まっているという。
さらに記事は、「中国の自転車生産量は年間1億1000万台に上り、世界の年間販売量の約半分を占めている」と紹介。「部品から完成車まで整ったサプライチェーンがあり、人件費が安く、生産技術が熟練している」と優位性を指摘している。
しかし、現在の自転車ブームが続くかどうかについては意見が分かれているという。「天候が寒くなり、公園やレストラン、映画館などが再開するにつれてブームは終わる」との見方がある一方で、「ライドシェアサービスや公共の交通機関の魅力が下がるにつれ、自転車は娯楽及び重要な交通方法として一定の人気を保つ」との意見もあると記事は伝えた。(翻訳・編集/山中)
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