2020年6月7日、米華字メディア多維新聞網は、中国が発展途上の77カ国・地域に対して債務返済の一時猶予措置を取ると報じた。

記事によると、7日に開かれた国務院新聞弁公室の記者会見で、外交部の馬朝旭（マー・チャオシュー）副部長は、新型コロナウイルスの感染拡大に対する中国の国際支援について紹介した際、「わが国はG20による最貧国債務返済猶予の提唱に積極的に呼応し、すでに77の発展途上国・地域に対して債務返済猶予を発表した」と明らかにした。

馬氏は会見の中で、ウイルス感染対策物資の支援、ウイルス感染収束後の経済社会の復旧、発展を目的とした総額20億ドル（約2200億円）規模の国際支援を行うこと、世界保健機関（WHO）に対して5000万ドル（約55億円）の資金援助を行ったこと、アフリカの病院と中国国内の病因との協力体制構築を進めていることなどを併せて発表した。

同弁公室が7日に発表した「新型肺炎対策における中国の行動」白書によれば、5月31日現在で中国は27カ国に29組の医療専門家チームを派遣したとともに、150カ国、4国際組織に対して支援を提供したあるいは、提供中であるという。（翻訳・編集/川尻）