Record China 2020年6月16日(火) 23時40分
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中国上海市宝山区の人民検察院はこのほど、病死した母親の遺体を冷凍庫内に数カ月間隠し、母親の退職年金計2万4000元(約36万円)余を不正に受給していた男を詐欺罪で起訴した。
中国・上海のニュースサイト、澎湃新聞の14日付報道によると、上海市宝山区の人民検察院はこのほど、病死した母親の遺体を冷凍庫内に数カ月間隠し、母親の退職年金計2万4000元(約36万円)余を不正に受給していた男を詐欺罪で起訴した。
宝山区人民検察院によると、男の母親は副腎皮質腺腫などを患い2019年2月から寝たきりとなったため、男はヘルパーを雇い、終日介護してもらっていた。同年4月、母親が死亡しているのをヘルパーが発見。男は同日、ヘルパーに給料を支払い、ヘルパーは去った。
同年11月、何カ月も母親を見かけないことを不審に思った居民委員会の女性が、社区の警察官と母親宅を訪れたが応答がなかったため、警察官は鍵師に連絡。解錠後、室内に男がいるのを発見した。
警察官と居民委員会の女性が室内を探したが母親の姿はなかった。男は、母親について「田舎に戻り、叔父の家に住んでいる」などと答えた。室内は異臭が充満しており、客間にあった冷凍庫を警察官が開けようとしたところ、男は激しく拒絶した。男はその後、母親の遺体を冷凍庫内に隠したことを認めた。
男は「母には毎月、約4000元(約6万円)の退職年金があった。母の死を他人に知られなければ、母の退職年金をずっと得ることができると思った」などと話しているという。(翻訳・編集/柳川)
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