人民網日本語版 2020年6月17日(水) 20時0分
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北京が新型コロナの緊急対応レベルを2級に引き上げた。写真は新発地市場。
北京市は16日夜、新型コロナウイルス感染拡大予防対策に関する第121回記者会見を開き、北京市政府の陳●(チェン・ペイ、●は草かんむりに倍)副秘書長が「新型コロナウイルスに関する緊急対応レベルを3級から2級へ引き上げる」と発表した。北京日報が伝えた。
卸売市場のクラスターですでに北京市9区全国3省に飛び火
北京では57日連続で新型コロナウイルスの新規感染者が報告されていなかったものの、11日に北京市内を感染源とする国内症例の新規感染者が発生。全ての感染者が新発地農産品卸売市場と直接、または間接的な疫学的関連があることが確認されている。
今回のクラスター発生により、北京市全体の56.3%を占める9区(豊台、大興、海淀、房山、西城、東城、朝陽、石景山、門頭溝)の28街道(エリア)で感染者が確認されているほか、全国の3省(河北3人、遼寧2人、四川1人)でも関連の感染者が確認されている。
現時点では、今回のクラスターは、ヒトからヒトへの感染、または汚染した物品・環境が原因で引き起こされた感染と判断されている。今回のクラスター発生が再度人々に警鐘を鳴らす格好となっており、いつどこででも感染するリスクがまだ存在しており、感染予防対策を常態化させ、それを緩めてはならないことを再認識し、そこから十分に教訓をくみ取らなければならない。
緊急対応レベルが2級に引き上げられたことで、市民の日常生活にはどのような変化が生じているのだろうか?
1.農産品市場や野菜市場、飲食店、企業の食堂などで、厳格な感染予防対策が実施され、全面的かつ規範化した消毒作業を展開。地下の日陰で湿度の高い場所にある全ての店などを閉鎖。
2.17日から、小中高校の全ての学年の登校を停止。高等教育機関の登校再開も停止。校外の教育機関のオフライン授業、集団活動の停止も継続。
3.中・高リスクの街道、郷・鎮の住民、新発地市場の関係者が北京から離れることは禁止され、それ以外の人々も「不要不急の場合は北京を離れない」という原則を守り、北京を離れる必要がある場合は7日以内に実施したPCR検査の陰性証明を携帯しなければならない。
4.公共エリアや運動施設・スペースなどでは体温測定、日常的な換気、消毒、北京市の健康状態確認プログラム・健康宝の「グリーンコード」確認作業を徹底。緊急対応レベル2級の場合、企業活動や操業の停止は必要ないものの、オフィスに出社する従業員の数を減らし、テレワークやフレックスタイム制、時差通勤制の採用を奨励。
5.各種感染予防対策を徹底して実施することを前提に、100人以下の規模の会議開催は許可されている。ただし、展覧会、イベント、スポーツの試合、コンサートなどの開催は禁止。
6.科学的に適したマスクの着用を行い、かつ随時マスクを持ち歩くこと。1メートル以内で接触する場合や人が密集している場所、封鎖され混雑している場所では、必ずマスクを着用しなければならない。
7.コミュニティーの封鎖式管理を再開し、コミュニティーに入る場合は、体温測定や身分証明書の確認、健康コードのスキャン、登録などを行った後、入ることができる。
8.公共交通機関は利用者数制限調整、満員率抑制、消毒、換気の実施を徹底し、経過観察エリアの設置、発熱した乗客の引き渡しや情報登録などの感染予防対策を実施。
9.図書館や博物館、美術館などの室内の公共の場所や公園、観光地などでは、入場者を最大収容数の30%に制限し、時間帯別で予約する制度を採用して入場者を分散化。室内外の運動施設・スペースでは、予約制を採用し、利用者を分散化。バスケットやバレーボール、サッカーなどの団体競技や競争する競技などの実施を中止。文化娯楽施設や地下空間にある運動施設・スペース、プールなどを閉鎖。
10.検査の必要がある人には必ず検査を実施するという原則をベースに、過去14日以内に新発地、玉泉東、天陶紅蓮市場などに行ったことがある人、またその濃厚接触者全員を対象にPCR検査を実施し、必要に応じて検査の範囲を拡大。
11.シルバー施設、福利施設、精神衛生施設などの特殊な施設では、輸入症例や内部での感染拡大を徹底して防ぐために、徹底した封鎖式管理を実施。
12.病院の診察は今後も予約制を維持。
13.北京市内、省・区をまたぐ団体旅行業務を停止。
14.不急不要の会食、集まりを控え、人がたくさん集まることを回避。
15.水際対策を強化し、食品の検査・検疫を厳格化し、輸入食品の検疫基準を整備し、トレーサビリティー管理を強化。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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