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〈一帯一路実践談24〉1999年新疆文化文物賞設立 397人・組織へ

小島康誉    2020年7月4日(土) 16時20分

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1999年に新疆政府外事弁公室・新疆文化庁・新疆文物局と設立したのが「小島新疆文化文物事業優秀賞」である。写真は新疆文化庁長と文化庁で調印。

2013年9月、習近平国家主席はカザフスタンで「シルクロード経済帯」構想を、10月にはインドネシアで「21世紀海上シルクロード」構想を提唱した。合わせて「一帯一路」である。「一帯一路」は経済の道、政治の道であると同時に文化の道、国際協力の道でもある。筆者は「シルクロード経済帯」の要衝である新疆で各種の国際協力を実践してきた。

日中共同で進めてきたキジル千仏洞修復保存、ニヤ遺跡調査、ダンダンウイリク遺跡調査はすでに紹介した。これら文化財保護研究を実践していて、思い続けていたのは「人材」の重要性。かつて企業経営者時代も「人材育成」には全力を投入していた。今も「人材」がすべての基盤と確信している。

(表彰式等を報じる02.12.25新疆日報)

沙漠での現地調査時、新疆文物考古研究所の張玉忠副所長が「現地調査に資金出してもらうのも有難いが、人材育成資金も」と。1999年に新疆政府外事弁公室・新疆文化庁・新疆文物局と設立したのが「小島新疆文化文物事業優秀賞」である。中国にも多くの表彰制度はあるが、第一線で汗水ながす無名の人や組織を称える賞は多くない。まして外国人名が冠となった賞は殆どない。新疆側が候補を選出、筆者が最終同意するとともに奨励金を提供。金額は当初一人5000人民元、途中から10000人民元、組織は20000人民元。

当初は局長や所長といった幹部ばかりだったが、徐々に第一線の人が中心になっている。例えば、歌舞団の踊り子、遺跡を発掘している研究者、石窟で長年にわたり壁画を保護している管理人、タクラマカン沙漠奥地で貧しい生活をおくりながらニヤ遺跡保護のため巡視している農民、新疆の伝統綱渡り伝承者、クンジュラブ峠ちかくの辺境で文化財を管理している地方公務員、アルタイ山脈の麓で研究している博物館員、民間の芸能者……。授与式を開催するウルムチへ来るのも初めてという人もいる。

(新疆文化庁での2018年表彰式後に喜びの人たちと)

毎年の表彰式には新疆政府副主席・文化庁書記・庁長・新疆政府外事弁公室副主任・文物局長らが出席し、受賞者の業績を紹介。式後には座談会が開かれ、苦労話を聞く。受賞者にとっては大きな栄誉、大きな励みになっている。途中2年間、日中関係悪化で中断した。

表彰式は大ホールで開かれていたが、時代変化で簡素化されている。生活も豊かになった昨今は「賞金は家に着くまでに無くなった。祝賀会で、赤字になった(笑)」といった話も。2017年受賞者には北京大学教授も含まれた。新疆以外で初めてである。2004年、日中共同ダンダンウイリク遺跡調査に準隊員として参加、その後も新疆で考古調査をしている優秀な研究者である。今は漢代「西域都護府」発見に燃えている。今年も9月に贈呈予定。

■筆者プロフィール:小島康誉

1942年名古屋市生まれ。佛教大学卒。浄土宗僧侶、日中理解実践家。66年宝石専門店を起業し上場企業に育て上げ、96年創業30周年を機に退任。1982年より中国新疆を150回以上訪問し、世界的文化遺産保護研究・人材育成など国際協力を多数実践。佛教大学客員教授を歴任し現在、佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表、新疆ウイグル自治区政府文化顧問。編著『新疆世界文化遺産図鑑』『中国新疆36年国際協力実録』など。日本「外務大臣表彰」・中国文化部「文化交流貢献賞」・中国人民対外友好協会「人民友好使者」ほか受賞多数。

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