Record China 2014年1月18日(土) 20時17分
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17日、人民網はイタリアの名門サッカーチーム・ACミランに移籍した本田圭佑について、「本田は決してユニフォーム販売要員ではない」と題した記事を掲載した。
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2014年1月17日、人民網はイタリアの名門サッカーチーム・ACミランに移籍した本田圭佑について、「本田は決してユニフォーム販売要員ではない」と題した記事を掲載した。
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コッパ・イタリア準々決勝が15日に行われ、ACミランはホームで格下のスペツィア(セリアB)に対し3−1で勝利した。この結果は特に意外なことではないが、この試合の真の驚きは本田圭佑のプレーにあった。わずか2試合目にして、本田はサンシーロ・スタジアムを制圧した。「本田圭佑は最速でACミランファンを魅了した」。これは、試合後に「ガゼッタ・デロ・スポルト」に掲載された評価だ。今でも、ACミランが本田を獲得したのは本田の商業価値のためだと考えている人が多い。しかし、現時点の状況を見る限り、この赤と黒のユニフォーム軍団にとって、本田の持つ価値はおそらく戦術・技術的価値の方が大きいだろう。
ACミランが冬の移籍シーズンで本田と契約を結んで以降、イタリアの一部メディアやサッカーファンは本田獲得の意義に対して疑問を抱いてきた。本田はイタリアに到着したばかりで、イタリアの文化や言葉、戦術システムにも不慣れであり、いつ戦力になるのか誰も予測できなかった。しかし、ボアテングが昨年の夏にブンデスリーグのシャルケに移籍して以来、ACミランの背番号10に空きが生まれ、その背番号を引き継いだ本田に注目が集まった。ACミランのオフィシャルショップでは、本田の背番号10のユニフォームはすでに1000枚以上が売れているという。世論は本田がミランを救ってくれる救世主になると期待している。
ACミランが苦境に陥り、世論がこぞって本田がACミランの救世主となると期待していた頃、バロテッリは、「本田の獲得はユニフォームを売るためだ。ミランの全盛期であれば本田を獲得する必要はまったくなかった。本田はチャンピオンズリーグにも出られないし、本田を獲得してミランはどうするつもりだろう?」と冷や水を浴びせた。
しかし、本田はホームに初登場して、夢のような数字を叩き出した。出場時間65分の中で、シュートを2回放ち、うちゴールを1本決めた。49本のパス成功率は90%に達し、アシスト3回のうち、2回を成功させた(うち、1回はシュートにつながり、もう1回はバイタルエリア内のフリーキックへとつながった)。このほかに、本田は3回のペナルティを誘い、1回はフリーキックを通して勝負を決定づけるゴールへとつながった。イタリアのメディアは、「これは夢のような選手が作った夢のような数字だ」と評した。
初めてプレーするチームメイトとまだまだ息が合っているとはいえない中、本田はACミランに加入して初のゴールも決めた。47分に、リッカルド・モントリーヴォのミドルシュートを相手GKが弾いたところを本田が機敏に反応し、ペナルティエリア内左から蹴り込み、チーム3点目をマークした。メディアは、「本田のフィジカルや筋力はセリアAの中では強いとは言えない。しかし、的確なポジショニング、常に走り続ける運動量、突出した意識が勝利を呼んだ」と評した。これ以前に、本田は小さい頃の夢が、「Wカップで有名になって、ヨーロッパのセリエAに入団し、レギュラーになって10番で活躍する」ことだったと率直に語っている。現在、本田はすでにこの目標のゴールに近づいている。
本田は日本の有名なサッカー漫画「キャプテン翼」のキャラクター・日向小次郎に憧れていたという。「キャプテン翼」の作者である漫画家の高橋陽一氏は、「僕も本田選手のスタイルは日向小次郎に似ていると思っていた。ある意味、本田選手が漫画を超えてしまったのかもしれない」と語っている。高橋陽一氏は2000年初めに日本サッカーを題材にした「ハングリーハート」を描いている。その主人公の兄はまさしくACミランの10番をつけている。
これ以前にも、「キャプテン翼」で描かれた夢物語のようなストーリーはすでに現実となっている。海外でプレーする大規模な選手団やFIFA U−20ワールドカップで決勝に進むなど、日本人は漫画の世界を本当に実現させている。
以前、本田が小さい頃に書いた将来の夢についての作文が日本のある雑誌に掲載された。そこには、「世界一になるには、世界一練習しないとダメだ。Wカップで有名になって、僕は外国から呼ばれて、ヨーロッパのセリアAに入団します。そしてレギュラーになって、10番で活躍します」と書かれてあった。本田の夢を実現させたのは、個人の想像を絶する努力のほかに、あまりにも多くの外的要因が重なっている。
夢が現実に作用する力に疑問の余地はなく、夢は非常に価値あるものだ。詩心がある中国人はいつも「夢を人生の原動力とする」と語ってきた。しかし、現実は夢の掌握力がより重要であり、夢の内容が詩の味わいの良し悪しを決めている。古来から、多くの中国人が夢を人生の原動力としてきたが、現在は高級車BMWのような物欲を満たすことが原動力となる時代に変わってしまった。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/TF)
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