ソウル市長自殺、悲劇絶えない韓国政界―中国メディア

Record China    2020年7月13日(月) 18時20分

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中国の国営通信社、中国新聞社の公式ブログ「国是直通車」は12日、「ソウル市長自殺の背後にあるのは悲劇が絶えない韓国政界」とする記事を掲載した。写真中央が朴元淳氏。

中国の国営通信社、中国新聞社の公式ブログ「国是直通車」は12日、「ソウル市長自殺の背後にあるのは悲劇が絶えない韓国政界」とする記事を掲載した。

記事によると、韓国ソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長(64)はこのほど、「全ての人に申し訳なく思う」などと書かれた遺書を残して行方不明となり、市内北部の山で死亡しているのが見つかった。

記事は、朴氏の経歴について、「名門のソウル大学に入学したが、当時の軍事独裁統治に抗議して除籍となった後、1980年に合格率3%にも満たない司法試験に合格した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領とは司法修習院の同期だった。朴氏は検事として任官するも満足せず83年に弁護士となり、人権弁護士の道を歩んだ。韓国初のセクハラ事件弁護人となったほか、市民運動や慰安婦問題などにも取り組んだ。2011年のソウル市長選ではダークホースだったが当選し、ソウルでの保守派による10年に及ぶ政権掌握を終わらせた」などと紹介した。

そして、朴氏が秘書にセクハラ行為を行い、警察に刑事告訴されていたことについて、「朴氏の死亡との関連性を示す直接的な証拠はないが、朴氏の自殺に重要な影響を与えたとの分析がある」とし、「その少しの予兆もなかった死は、与党にとって青天のへきれきだったに違いない」と伝えた。

記事は、「与党有力者のスキャンダルが近年、相次いでいる」とし、2019年には性的暴行を告発され辞任した安熙正(アン・ヒジョン)前忠清南道知事に懲役3年6月の実刑判決が言い渡されたことや、文大統領の「腹心」チョ国(チョ・グク)前法相をめぐる疑惑が持ち上がったこと、さらに今年に入っても、釜山市の呉巨敦(オ・ゴドン)前市長が女性職員へのセクハラ疑惑が表面化して辞任したことなどを取り上げた。

また、「韓国では、朴氏以前にも多くの政治家が自殺という選択をしている」とし、18年には収賄スキャンダルで進歩系野党・正義党の魯会燦(ノ・フェチャン)院内代表が飛び降り自殺したことや、今年も新型コロナウイルス感染症の対応業務に就いていた法務部所属の男性が川に飛び込み自殺したことを挙げた。またそうした中で「人々を最も驚かせた」のは、09年の盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の自殺だったとした。(翻訳・編集/柳川)

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