日本と中国、武力衝突するならば、和解に数十年かかる―米社会学者

Record China    2014年1月24日(金) 5時40分

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22日、米国の社会学者で、長年にわたり日本と中国などの東アジア関係を研究してきたエズラ・ヴォーゲル氏が、最近の日中関係について語った。写真は「おしん」の中国語書籍。

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2014年1月22日、長年にわたり日本と中国などの東アジア関係を研究に従事し、著書「ジャパン・アズ・ナンバーワン」で有名な米国の社会学者、エズラ・ヴォーゲル氏が、最近の日中関係について語った。環球時報が伝えた。

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日本と中国の研究を始めて、すでに半世紀が過ぎた。私はこの両国の関係に非常に強い関心を抱いている。それは私個人の感情からだけでなく、日中両国がアジアにとって最も重要な関係といえるからだ。私はこの2つの偉大な国家が平和で共に協力し合えるような関係になることを心から希望する。

現在、日中関係の問題は尖閣諸島に集中しており、事件や衝突の発生する危険性は確かにある。もしそのようなことが実際に起きてしまったら、日中両国が再び和解するまで数十年もしくはそれ以上の時間を要するだろう。それは日本や中国だけでなく、世界にとっても不幸なことだ。

今の中国外交のなかで最も難しいのは日中関係だ。日中関係が深刻な状況にあるため、中国の対日外交関係者や日本研究者の任務は重要視されている。現在、中国人の90%が日本に対して好感を持っておらず、中国に対する日本人の感情も同じだ。一般の中国人は過去の戦争で主に日本の軍人と接触することはあっても、普通の日本人との関係は希薄だった。第二次大戦で米国も日本と戦ったが、日本人と親密な関係を築いていきた。それは侵略戦争を行った日本の軍人とではなく、戦後の日本の民間人との私的な交流においてである。

私は長年トウ小平と、彼の対日政策を研究してきた。トウ小平時代の日中関係は良好で、日本は中国の改革開放政策を支持し、中国やトウ小平に良い印象を抱いていた。当時の世論調査によると、中国に好感を抱いている日本国民は80%を占めていた。多くの日本人が中国を支持し、中国を訪れて謝りたいと考えていた。一方、中国では日本のテレビドラマや映画が大人気となり、なかでも「おしん」は中国人の心を強くとらえて大ヒットドラマになっている。このような文化交流を通じて、日本に好感を抱く中国人も少なくなかった。

しかし、日本の歴史教科書の不十分な記述は大きな問題だ。日本は第二次世界大戦時の過ちを認めるべきだ。だが、今の日本人は尖閣問題をめぐるメディアの大量報道の影響を受けており、中国人に好感を持てなくなっている。(翻訳・編集/本郷)

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