【CRI時評】ポンペオ式の「南海かき回し」は水泡に帰す

CRI時評    2020年7月19日(日) 18時35分

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米国のポンペオ国務長官はこのところ、南海が緊張状態にあると尾ひれをつけて誇張する発言を繰り返し、中国と該当地域の国の関係を挑発することを繰り返している。

 米国ポンペオ国務長官はこのところ、南海が緊張状態にあると尾ひれをつけて誇張する発言を繰り返し、中国と該当地域の国の関係を挑発することを繰り返している。米国は同時に、軍用機と軍艦を南海に派遣して武力を誇示する挑発行為を続けている。米国政府はこれまでに、南海の主権問題では特定の立場を取らないと公式に認めている。米国の最近の言動は政府自らの表明に背いている。米国は理性と道徳、信用を放棄したと考えざるをえない。

 米国は南海の域外の国であり、南海を巡る争議の当事者ではない。つまり、南海の問題についてはそもそも、発言権を持っていない。しかし、米国の一部政治家は私的な利益追求のために、なんとしてでも南海の波風を高めようとしている。これらの政治家は、地域の平和と安定にとっての最大の破壊者だ。

 この時期になって南海の問題をあおり立てたポンペオ長官のやり方は、主に中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の安定した関係を破壊することを狙ったものであり、中国封じ込めの戦略を続けていこうとするものだ。それ以外にも、米国で新型コロナウイルス感染症の流行が続いていることからすれば、「南海カード」を切ることは米国の政治家にとって、人々の目を国内問題からそらし、感染症対策の失敗を覆い隠す方策でもある。南海が緊張状態にあると尾ひれをつけて喧伝することは、米国内の軍需産業の求めに応じて該当地域の国々に武器を売却するチャンスを拡大することにもなる。

 中国とASEAN諸国は共に努力することで、南海の情勢を総体的に安定に向かわせている。中国とASEANによる「南海行動規範(COC)」はすでに、交渉草案の第2次検討に入っている。このことは、南海の平和と安定、航行の自由を共に維持するという、関係各国の断固たる決意を示している。中国とASEAN諸国は同時に、感染症対策での協力を通じて確固たる関係を発展させた。今年上半期には国際貿易が逆境にあったのにも関わらず、中国の対ASEAN輸出は増加し、ASEANは中国にとっての最大の貿易パートナーになった。ASEAN側からすれば、中国は11年連続で最大の貿易パートナーでありつづけている。双方はまた、地域における全面的な経済パートナーシップ協定の交渉を積極的に進めている。このことにより地域一体化のレベルがさらに向上し、双方にとってのさらに多くの発展のチャンスがもたらされることは間違いない。

 中国とASEAN諸国は、自らの問題を解決する能力と知恵を持ち合わせている。いかなる域外国家であれ干渉する必要はなく、また、干渉も許されない。米国の政治家に対しては、焦眉の急である感染症防止対策にただちに精力を注ぎ、無責任な言動で国際社会にもめ事を引き起こすことを一刻も早くやめるようご忠告する。(CRI論説員)

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