Record China 2014年1月25日(土) 20時20分
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22日、多くの中国人は「キャプテン翼」が日本でサッカーの啓蒙と普及を後押しし、日本のコミック界でスポーツ各種目の飛躍に良好な役割を果たしたと思っている。写真は丁俊暉。
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2014年1月22日、多くの中国人は「キャプテン翼」が日本でサッカーの啓蒙と普及を後押しし、日本のコミック界でスポーツ各種目の飛躍に良好な役割を果たしたと思っている。これはまさに、鶏が卵を産むのか、卵が鶏を産むかの問題だ。東方網が伝えた。
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日本のスポーツコミックは「巨人の星」、「あしたのジョー」を起点に、「球技」と「格闘技」に大きく分けられ、数多くの種類がある。
球技ではサッカー、野球のコミックが最も多く、次いで小島一将の「青空スタンバイ」、許斐剛の「テニスの王子様」、高橋陽一が描いた「翔の伝説」などのテニスコミックがつづく。松岡修造、クルム伊達公子、そして錦織圭などスーパープレーヤー誕生の背景だ。
バドミントンでは、東城和実の「いちばんっ!!」、咲香里の「やまとの羽根」、「スマッシュ!」はいずれも深い印象を残した。
バレーボールは日本で女子に非常に人気のスポーツで、若山佳子「パーフェクトマッチ!!」、浦野千賀子の「アタックNo.1」などが代表的作品だ。バスケットボールでは、「スラムダンク」のみならず、松田尚正の「HI5!」、藤井五成の「DRAGON JAM」、井上雄彦の「BUZZER BEATER」などが根強いファンに影響を与えた。
ゴルフ、ハンドボール、卓球、アイスホッケー、果てはドッジボール、アメフト、ラグビーなどにも豊富な作品がある。中国のビリヤードファンが名手・丁俊暉(ディン・ジュンフイ)の活躍に喜んでいた頃、中野西雄の「撞球水滸伝」、大野純二の「Hot Shot」などの作品は違った味わいが評価された。ボーリング、水球、フットサルにもそれぞれ作品があり、枚挙にいとまがない。
格闘技、武道のコミックは個人の奮闘、チャレンジスピリットをよりダイレクトに映し出すため、球技コミック同様の豊かさだ。ボクシングには守村大(もりむら・しん)の「あいしてる」から小池一夫の「拳神」、石渡治の「B・B」、松本大洋の「ZERO」、渡辺潤の「RRR((ロックンロールリッキー))」など、中国で知られていない作品は数え切れないほどある。
▼空手、柔道、レスリング、総合格闘技、相撲、合気道,果ては中国武術まで
松田隆智、藤原芳秀の「拳児」は日本人少年が日本で中国の八極拳を学び始め、拳児が中国大陸に渡り、中国の武術流派を深く学ぶストーリーが描かれている。中国八極拳の多様な技法、太極の心意、さらに飛んで壁を走るとは実際にはどのようなことか、そして実在する太極拳の中国武術大家も現われ、作者が中国武術を非常に熟知し、奥深い研究を行っていることを示し、日本で大きな影響を与えた。作者は明らかに訪中経験があり、中国で多くの取材を行ったとみられる。体育館、街並み、稽古場などの様子はいずれも実地体験の結果であろう。
この両者以外に、「剣道」「弓道」「体操」「競泳」「フィギュアスケート」にも3作ほどから数十作の代表作があり、それぞれの青少年ファンに影響している。フィギュアスケートの作品数はバスケットボール、ボクシングとほぼ同一で、日本フィギュア界が浅田真央、高橋大輔ら世界的スターを輩出したのも容易に納得できる。
シリーズ化されなかった作品を除いても、日本のスポーツコミックは1000作品以上に上る。作品はほとんどが現実に根ざしている。多くのコミックは本物の選手らが作者の顧問を務め、作品ストーリーの理解、試合中に起こりうる問題についてアドバイスしているため、リアリティは非常に高い。スポーツコミックは青少年に対し、スポーツへの関心や競技ルール普及を促し、児童・生徒のスポーツ大会観戦につながる良好な役割を果たしている。
日本にはスポーツコミックは相当数になる。スポーツコミックは一種の青少年への教育手段として、非常に特殊な役割を果たし、スポーツ報道にも浸透している。たとえば「YAWARA!」だ(「YAWARA!」のようなコミックがあって、谷亮子が誕生した)。「ガンバ!Fly high」があり、日本体操の復活があった。
これらのコミックと日本スポーツ界、日本の青少年スポーツ教育は互いに支え合い、育て合っている。日本のスポーツコミック(「行け!稲中卓球部」などギャグものをのぞき)のほとんどは志を励まし、不撓不屈の精神を主旋律としている。描かれる主人公が進歩し、ランクを上げ、時には失敗することは、青少年もこれらのコミックの登場人物と同様、成長できることを励ましている。まさに富山第一が全国高校サッカーで数々の困難に打ち克ち、最後の奇跡の大逆転を果たしたのと同じく、コミックにはすべてそれが可能だと描かれている。多くの現実の試合中に実際に起こったドラマチックな展開は、コミックのストーリー、作者にとっては早くからアイデアだったことだろう。
相対的に、現在の中国コミックは「トムとジェリー」、旧ソ連アニメ「こら、待て!」の道を歩んでおり、「シーヤンヤンとホイタイラン」「熊出没」のような道化を演じるストーリーが主となっている。魅力的で、教育的意義を有するスポーツコミックに乏しい現状は、遺憾としかいいようがないだろう。(提供/人民網日本語版・翻訳/HT・編集/武藤)
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