【CRI時評】マッカーシズムの復活は米国の悲哀

CRI時評    2020年7月21日(火) 12時50分

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ここ連日、米国政府が全ての中国共産党員とその家族による米国への渡航禁止を検討しているとする情報は、米国内と国際世論からの集中的な批判を引き起こしている。アナリストの指摘によると、米国の政治家によるクレイジーな挑発は、中米両国の人々の願いと世界の発展の潮流に背き、マッカーシズムの...

ここ連日、米国政府が全ての中国共産党員とその家族による米国への渡航禁止を検討しているとする情報は、米国内と国際世論からの集中的な批判を引き起こしている。アナリストの指摘によると、米国の政治家によるクレイジーな挑発は、中米両国の人々の願いと世界の発展の潮流に背き、マッカーシズムの復活の兆候がますます明白になっていることを示しており、全世界が警戒しなければならないものだ。これは最近の米国にとって最大の悲哀でもある。

 20世紀半ば、悪名高きジョセフ・マッカーシー米上院議員らによる扇動の下、米国内では極度に反共的な右派保守イデオロギーの波が巻き起こった。中国共産党根拠地で働いていたことがある米国務省の一部の職員が逮捕され、米国内の左派系や中国系の人々の多くが政治的な迫害を受け、米国は5年ほどにわたり、過激政治が盛んに行われる暗黒な年代に突入した。1954年末に米上院がマッカーシー氏に対する譴責決議を可決してようやく、マッカーシズムは消失した。

 米国で新型コロナウイルスの感染が拡大して以来、米国の一部政治家は藁にもすがる思いで、マッカーシズムを「責任転嫁」のための拠り所としてきた。中国との完全なデカップリング(切り離し)から、中国メディアの在米機関に対する嫌がらせや、両国の正常な人的・文化的交流の遮断、さらには香港、新疆、台湾、南海などの問題における小細工に至るまで、米国の政治家による中国封じ込めの動きは絶えず強化されている。多くの西側のオブザーバーは、米国の政治家による中国封じ込めの戦略が全面的にエスカレートしていることについて、「彼らの根深い覇権主義と冷戦思考を映し出しているだけでなく、戦略に対する焦りと自信のなさがますます深刻になっていることを暴露している」と指摘する。米国のマックス・ボーカス前駐中国大使は先ごろ、米CNNとのインタビューで、「現在、米国では、中国について公平な立場で発言する人は、自分がバッシングされるのではないかと恐れている」と直言している。

 歴史の針は、米国の政治家が心の赴くままに巻き戻すことはできない。現在の多極化する時代の流れの中で、米国の政治家が中国との「新冷戦」を叫び、マッカーシズムの勢いを再び取り戻そうとたくらむことは、時流に逆行するものであり、米国に災いのもとをもたらし、世界平和をより危険な状況へと向かわせることになるだろう。(CRI論説員)

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