Record China 2020年7月24日(金) 23時30分
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中国共産党系の環球時報は23日、「TikTokの禁止は、インド農村の女性たちの世界への窓を閉ざした」とする記事を掲載し、仏AFP通信の22日付報道を取り上げた。資料写真。
インド政府は先月、インドの主権や安全、個人情報を脅かしているとして、短編動画投稿アプリのTikTok(ティックトック)を含む中国企業が開発した59のモバイルアプリの使用を禁止すると発表した。
これに関連し、中国共産党系の環球時報は23日、「TikTokの禁止は、インド農村の女性たちの世界への窓を閉ざした」とする記事を掲載し、仏AFP通信の22日付報道を取り上げた。
AFPの記事によると、TikTokは、インドの農村の女性たちに、名声や楽しさ、そして富さえももたらしていた。だがインドがTikTokを禁止した時、大都市から遠く離れた場所で暮らす多くの女性のためのより広い世界への窓は閉ざされてしまった。
27歳の専業主婦、Mamta Vermaさんは、大学を卒業して間もなく結婚し、中央部マディヤ・プラデーシュ州の小さな町に住んでいる。InstagramやYouTubeよりTikTokが好きだというMamta Vermaさんによると、最初に投稿したビデオに「いいね」が5つ付いたことが、大きな「後押し」となったという。
すぐに、Mamta Vermaさんは100万人を超えるフォロワーを獲得。自宅で撮影したロボットダンスで、1動画当たり4000ルピー(約5700円)を稼いでいる。Mamta Vermaさんにとって、TikTokは「金もうけ」だけのものではないようだ。TikTokが現れるまで、Mamta Vermaさんは、人と話すのがあまり得意ではなかったという。
たくさんの言語や方言を話すインドの13億人の約7割は、ムンバイやニューデリーなどの大都市から離れた農村に暮らしている。「社会変化のためのソーシャルメディア」を奨励するNPOグループのAmitabh Kumar氏は、この広大な奥地の多くの人々にとって、TikTokは「ガラスの天井の破壊者」であるとし、「ボリウッド(インド映画界)や裕福な人々だけでなく、普通の人々にもようやく、誰かを笑わせたり、泣かせたり、考えさせたりするものを15秒で作成する機会ができた」と話している。
TikTokは、英語やヒンディー語を話したり読んだりできない人でも簡単に、そして低速なインターネット環境でも十分に使えるアプリだ。
もう一人の人気TikToker、29歳の専業主婦のRupali Manoj Bhandoleさんは、西部マハラシュトラ州の小さな町に住み、1日1時間だけの水道水供給と頻繁な停電の中、劣っている経済状況を自虐するビデオを投稿し、すぐに30万人のフォロワーを獲得した。Rupali Manoj Bhandoleさんによると、テレビ局で働いている人から「スター」と呼ばれた時には言い表せない幸せを感じたそうだが、TikTokが禁止されると聞いた際には涙したという。(翻訳・編集/柳川)
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