中国の大手宅配会社、荷物のX線検査をしていたのは人間ではなく人形―中国メディア

Record China    2020年7月24日(金) 11時10分

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22日、観察者網は、中国の宅配会社で人形が荷物のX線検査を担当していたことが明らかになったと伝えた。

2020年7月22日、観察者網は、中国の宅配会社で人形が荷物のX線検査を担当していたことが明らかになったと伝えた。

記事によると15日、河南省周口市鹿邑県にある宅配サービス大手の中通快逓(ZTOエクスプレス)の営業所で、人形が荷物のX線検査を担当しているとの通報があった。通報者は中通快逓の鹿邑県内の地方店舗の経営者で、この通報者によると、中通快逓の上海本部には各支店での荷物検査の状況について監視カメラで監視するシステムがあり、検査員に見立てた人形を使用したのはこの監視を逃れ、検査員のコストを抑えるためだと指摘している。記事ではその様子を撮影した動画も紹介している。

この通報者は、6月20日にはこの状況について上海本部に通報したが、まずは河南省鄭州市の支部へ通報するようにと言われた。しかし、通報者に対応した支部の担当者は問題を解決しないどころか、逆にこのことを暴露したら報復すると通報者を脅したという。そこでこの通報者は、鹿邑県の他の8人の経営者と連名で当局の関連部門に「人形による荷物検査」について処理するよう求める書簡を提出した。

記者が16日に上海本部へ電話取材をしたところ、中通快逓の河南省管理センターから後日メールが届いたという。それによると、人形が荷物のX線検査を担当しているというのは事実ではなく、正常に運営しているとの回答だった。「中通快逓のスタッフが動画撮影のため意図的に配置したもの」とのことだった。

ところが、中通快逓は1週間もたたないうちに前言を翻し、「営業所で確かに規律違反があった」と認めた。中通快逓の本部は19日に専門チームを設立して現地へ派遣し調査を開始。その結果、鹿邑県の営業所で荷物検査について違反行為があることが分かったという。中通快逓の河南省管理センターは20日に鹿邑県の営業所を営業停止処分にしている。

また、周口市の郵政管理局も人形が荷物検査を担当していたことが事実であると確認しており、21日に行政処罰意見告知書を送達していると記事は伝えた。(翻訳・編集/山中)

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