三峡ダムは「心配ご無用」…中国現地から日本向けに動画を配信

Record China    2020年7月30日(木) 17時30分

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三峡ダムが「長江増水のために危険ではないか」する声が出ている。中国メディアのCMGは現地での独自取材に基づく三峡ダムとその周辺の現状を紹介する動画配信を始めた。写真はリポーターのAちゃん。

中国では約2カ月も大雨が続いたことで長江の流量が増大した。日本などでは、長江中流の湖北省宜昌市に設置された世界最大級のダムである三峡ダムについて「危険な状態ではないか」と懸念する声も出ている。中国中央広播電視総台(CMG/チャイナ・メディア・グループ)はこのほど、取材スタッフを現地に派遣しての、三峡ダムとその周辺の現状を紹介する動画配信を始めた。

リポーターを務めるのは、これまでも日本人向けに中国事情を紹介する動画にしばしば登場した「Aちゃん」(写真中央の女性)だ。2020年7月30日付で配信した動画では、Aちゃんが三峡ダム排出口の正面から状況を紹介した。

Aちゃんによると、三峡ダムでこのような放水が行われるのは8年ぶり。今年の豪雨は降水量も降水範囲も広く、豪雨は三峡ダムの上流側でも下流側でも発生していると説明。日本では「三峡ダムの放水が下流域の洪水を発生させた」または「被害を深刻にした」などの主張があるが、Aちゃんは「三峡ダムは上流から下流に向かう水量を30%から40%カットしている」と説明し、三峡ダムは下流側の洪水被害を緩和する機能を果たしていると説明した。

同動画がツイッターを通じて発表されると、日本人であるとみられるユーザーから「現在ダムは、無事機能してるのは、わかった!」「想像していたよりもダムが頑丈そうですね」と、三峡ダムについてのAちゃんのリポートについて、納得したことを示すコメントが寄せられた。

CMGはAちゃんが三峡ダムの天端(最上部)を歩く様子を紹介する動画も配信。Aちゃんは、三峡ダムの様子を自分自身で確認したかったと説明。日本人ユーザーからは心配する声も寄せられたとして、「(三峡ダムは)今のところ、曲がってもいないし崩壊もしていません。みなさん、ご安心ください」とリポートした。

なお、CMGの取材スタッフは現地での活動を続け、三峡ダムの現状についての専門家によるより詳しい説明や、ダム周辺地域での生活の様子、ダムの環境に対する影響などを紹介していく予定だ。(如月隼人

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