このほど中国人女性との結婚を発表した台湾の歌手ウィルバー・パン（潘［王韋］柏）が、妻への誹謗（ひぼう）中傷をやめるよう警告した弁護士事務所による声明文を公表したが、ネット上での騒ぎは終わることなく続いている。

ウィルバー・パンは今月27日、SNSを通じて26歳の中国人女性との結婚を電撃発表。当初は祝福の声が集まっていたが、お相手となった元客室乗務員の女性について、年齢詐称や派手な私生活、美容整形疑惑などがネットユーザーの間から浮上すると、それまでの温かいムードは一転。ネット上では一気に、女性の過去に対して好奇の目が注がれることとなった。

この話題の注目度をさらに高めたのが、中国トップ富豪として知られる大連万達集団（ワンダ・グループ）会長の息子で、実業家の王思聡（ワン・スーツォン）氏のSNSでの投稿だった。芸能界と密接な関わりを持ち、近年はご意見番としても知られる同氏は、ウィルバー・パンの新妻が台湾の著名な女性マネジャーと関係が深いことを記し、このマネジャーの敏腕ぶりをたたえ、「まな弟子をまた1人、芸能人と結婚させた」と書き込んだことが注目の的に。さらに同氏が2015年、中国のリゾート地で盛大に行った誕生パーティーに女性が参加していたことが明るみになり、同氏と密着して写った写真もネット上で拡散されている。

ウィルバー・パンの新妻に対してネット上で罵声が飛び交う中、29日にはウィルバー・パンが弁護士事務所による書簡を公表。ネット上での誹謗（ひぼう）中傷を即停止するよう警告し、こういった行為が続いた場合、法的措置を実行して責任を問う用意があることを記している。

ウィルバー・パン側の抗議について、ニュースサイトの網易（Net Ease）では30日、ユーザーに向けたアンケートを開始。31日現在、「火のない所に煙は立たない。不満であればネットユーザーではなく王思聡氏を相手に戦うべきだ」を選んだ人が52.8%で、「誰を選んで結婚しようが個人の自由だ。ネットユーザーは干渉し過ぎる」の47.2％を上回っている。（Mathilda）