Record China 2020年8月6日(木) 11時50分
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河野太郎防衛相が「ファイブアイズ」への加入に前向きな姿勢を示したことについて、中国の著名軍事専門家の張召忠氏がその影響を解説する動画を投稿した。写真は「まや」(出典:海上自衛隊 https://www.mod.go.jp/msdf/)。
日本の河野太郎防衛相が米国を中心とした5カ国による機密情報ネットワーク「ファイブアイズ」への加入に言及したことについて、中国の著名軍事専門家の張召忠(ジャン・ジャオジョン)氏が5日、その影響を解説する動画を中国版ツイッター・微博(ウェイボー)に投稿した。
河野氏は先月21日に行ったトゥゲンハート英下院外交委員長との電話会談で、ファイブアイズに日本を加えた「シックスアイズ」構想に前向きな反応を示したと伝えられた。河野氏は4日の会見でも、ファイブアイズの5カ国について「日本と基本的な価値観を共有する国であり、今後も緊密な連携を図っていく」との考えを示した。
張氏は動画の冒頭で「日本の防衛大臣である河野太郎氏が自らファイブアイズ加入に言及した。実現すればシックスアイズになる。これほど多くの“目”は誰をにらむのか。日本が加わった後、世界戦略の枠組みとアジア太平洋地域にどのような影響をもたらすのか」と疑問を提起した。
そして、「最近、米国が2度にわたり南シナ海で軍事演習を行った。米国の軍用偵察機は7月だけで70回以上も中国周辺に現れた。中国近海や沿岸で武力的な挑発と偵察監視活動を行っている軍艦や飛行機はどこから来たのか。その大部分が日本からだ」と指摘した。
その上で、「軍艦は主に横須賀や佐世保から、飛行機は沖縄の嘉手納基地から。つまり、日本は米国の対中武力挑発および情報偵察の巣窟なのだ」とした。また、今年3月19日に最新鋭イージス艦「まや」が就役したことに言及し、「まやが収集した海空の情報はすべて米軍に共有される」と説明した。
張氏は、「多くの人は、日本が米国に基地を提供しているだけでなく情報も共有していることから、日本がファイブアイズに加わっても加わらなくても大差はないと考えている。もちろん軍事的にはそうだ」とする一方で、「現在のファイブアイズの性質には大きな変化が起こり始めている」と指摘。「日本が加われば“アジアの目”になり、中露を専門に監視することになる。日本は米国による中国抑え込みの前線基地であるだけでなく、インド太平洋戦略の重要な支点、さらには新冷戦における東方の拠点になるのだ」と論じた。
そして、「日本にはしっかりと真偽を見定め、誤った方について行かないようにしてもらいたい。重大な過ちを犯すと後悔することになる」と警告した。(翻訳・編集/北田)
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