サッカー・オランダリーグのADOデン・ハーグに所属する15歳の中国人選手が死亡した。複数の中国メディアが14日付で伝えた。

報道によると、死亡したのはデン・ハーグのU-16（16歳以下）チームに所属する王凱冉（ワン・カイラン）さん。オランダの海岸で遊んでいた王さんは、同年代の友人2人と共に波にさらわれた。友人らは遊泳客らに救助されたが、王さんは行方不明に。捜索から3日後、王さんの遺体が海岸に打ち上げられているのを通りかかった人が発見した。

デン・ハーグは声明で「彼は精神力が強く、自分の目標をどう実現するかを誰よりも知っていた。彼の家族はいつも彼をサポートしていた。友好的で礼儀正しく、謙虚でありながらグループの中ではいつも目立つ存在だった」「彼の家族に最大限のサポートを提供したい。われわれは常に彼の家族と共にある」とした。

中国のネットユーザーからは「アヤックスが目を付けていたと聞いた。本当に残念」「心が痛む。彼はオランダでとても期待された選手だった」「15歳なんて早すぎる」「これから才能が開いていくという時期に…」「あの世にもサッカーがありますように」「どうか安らかに」といった哀悼の声が寄せられた。

王さんは2015年に両親と共にオランダに渡り、17年にデン・ハーグに加入した。U-14中国代表に選出されたほか、このほどU-16代表にも召集されたが新型コロナウイルスの影響で合流できなかった。2005年2月26日生まれ。ポジションはFW、MF。15歳ながら身長183センチと体格に恵まれ、将来を嘱望されていた。（翻訳・編集/北田）