スポーツ用品、工具とアイ・クリーム。中国の複数のネット通販大手が発表した最新統計で、中国の女性の買い物の中で、この3種類の商品が最も急速に伸びていることがわかりました。

家電量販大手「蘇寧（スニン/Suning）」が運営するネットショッピングサイト「蘇寧易購（Suning.com）」の発表によると、今年上半期にスポーツ用品を購入した人のうち、女性の数は昨年同期比で72.84％増えました。スポーツシューズ、ヨガマットとスポーツ用のTシャツが女性消費者に最も好まれています。一方、女性消費者が購入するものの中で工具、窓拭きロボット、カー用品は「成長スピードが最も速い新たな3分野」となっており、過去1カ月にこの3種類の商品を購入した女性消費者の数は、昨年同期比でそれぞれ195．1％、140．5％、235．8％増えたということです。

顔が美しいだけでなく仕事もできるというのが中国の女性の新たな目標になりつつあります。ネット通販大手「淘宝（タオバオ/Taobao）」の統計によると、中国の女性はスキンケア用品や化粧品を定期的に購入していますが、新型コロナウイルス感染対策でマスクを常に着用しているため、口紅の販売量は減ったものの、アイ・ケア用品は大幅に増加したということです。また、より多くの女性が、顔の美と共に「頭脳の美」も重要視するようになり、仕事上のスキル向上などに向けた有料講座を受ける女性の数は男性の3倍となっています。学習と自己啓発が女性による消費の新たな成長ポイントとなりました。

このほか、中国の女性はペットに対してもお金を惜しまないようです。ネット通販大手「京東（ジンドン/JD.com）」によると、昨年、女性のペットサービス関連の平均消費額は前年に比べて182％伸びたということです。（提供/CRI）