人民網日本語版 2020年9月1日(火) 14時20分
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中国科学院昆明植物研究所によると、中国内外の科学者がラオス中部カムムアン県のカルスト地形で発見した極めて珍しい多肉の竹類はこのほど、新属として認定された。
竹類は経済性と実用性が高い。中国科学院昆明植物研究所によると、中国内外の科学者がラオス中部カムムアン県のカルスト地形で発見した極めて珍しい多肉の竹類はこのほど、新属として認定された。関連する研究結果は世界的に有名な植物分類学誌に掲載された。科技日報が伝えた。
世界中に約120属以上・1600種あるタケ亜科植物は、稲、小麦、トウモロコシ、サトウキビなどと同じイネ科に属する。すでに竹類の高い多様性が明らかになっているが、多肉の竹については報告されていなかった。ソルボンヌ大学のトーマス・ハイフォマンス博士らは2012年にラオス中部カムムアン県のカルスト地形で野外調査を行った際に、形態が極めて独特な珍しい竹類に気づき、早いうちに中国科学院昆明植物研究所の李徳銖(リー・ダージュウ)研究員と連絡を取った。彼らはラオス及びブラジルの科学研究者と協力し、それについての研究を行った。
この竹には季節的な落葉や、茎の中が詰まっており、一本しか枝分かれしない特徴がある。また、サボテン、アロエ、リュウゼツラン、トウダイグサ科などの遠縁の多肉植物と類似した特徴を持つ。その茎は乾季に備えスポンジのように水を貯蔵し、茎の体積が内部の含水量によって季節ごとに変化する。乾季には茎の直径が縮小し、外側に多くの窪んだ溝が生じる。この竹の解剖学的実験でも同じ特徴が見られ、乾燥した標本の茎が水を速やかに吸収しふくらむことができる。多肉の特性により、自然生息地における極端な季節的干ばつに特に適応できるようになっている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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