金融庁と日経新聞が主催するBlockchain Global Governance Conference(BG2C)が8月末、東京で開催された。金融庁は2017年以来、ブロックチェーン・ラウンドテーブルを、金融庁と日経はこれまで4回Fintech&Regtech Summit(FIN/SUM)を開催している。今回はコロナの影響もあり、それらが合体した形のようだ。いずれにしろ日本メディアの扱いは小さかった。麻生財務相の「ブロックチェーンは、伝染病との戦いで解決策になり得る」という言葉が伝えられた程度である。
2013年下半期、中国ではビットコインブームに火が付いた。中国人民銀行(中央銀行)は、同年12月に“通知”を出し、ビットコインの取引は合法だが、その貨幣性は明確に否定した。さらに金融機関や決済機関の参与を禁止した。その一方で、中国人民銀行は2014年、中央銀行デジタル通貨(CBDC=Central Bank Digital Currency)の発行へ向けた、研究グループを設立した。
中国国家電子政務外網管理中心は2020年4月、ブロックチェーンプラットフォームBSN(Block-chain-based Service Network)を公開した。BSNのメリットは、ブロックチェーンベースのアプリケーション開発を簡単にしたことだ。ブロックチェーンの世界的プラットフォームを作り、利用を促した。医療や貿易金融など、実践的プロジェクトもすでに動き出している。
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