Record China 2020年9月7日(月) 23時0分
拡大
中国メディアの都市快報によると、中国浙江省寧波市にある水族館「寧波海洋世界」で飼育されているシロイルカが観光客を攻撃したとの動画が8月下旬、ネットに上げられた。
中国メディアの都市快報によると、中国浙江省寧波市にある水族館「寧波海洋世界」で飼育されているシロイルカが観光客を攻撃したとの動画が8月下旬、ネットに上げられた。専門家からは「非常に危険」との声が寄せられている。
問題の動画は、「シロイルカと一緒に泳ぐ体験イベントに参加した女性がかまれた」というもので、先月29日に上げられた動画には「シロイルカは口で威嚇するだけでなく、直接かんで攻撃している。その後受け取った画像に衝撃を受けた。厚さ3ミリのウエットスーツは破られ、あざもはっきり見える。こうしたことが続けば観光客の死亡事故発生は時間の問題だ」と警鐘を鳴らすコメントが添えられていた。
寧波海洋世界は1回880元(約1万4000円)で同イベントを実施しており、関係者は「動画は確かにここで撮影されたもの」とした上で、「シロイルカが人にけがを負わせたという事実はない。女性は6月1日に訪れ、けがをすることなく十分に楽しんだ」と説明。動画については法的責任を追及する考えだという。
一方、記事は、シロイルカとの写真をネットに上げているある女性が「シロイルカは本当にかわいい。ただ、足をかまれてしまってちょっと痛い。歯が鋭くなくてよかったけどあざができた。現場の安全員からは『冗談でやっている』との説明だった」と書き込んでいることに着目。ある業界関係者が「動画の中のシロイルカが人を軽くかんだのは自分と遊んでもらいたかったからだろう。本当に人を攻撃するなら動きも力の入れ具合ももっと大きくなるはず」と話す一方、「シロイルカの力は強いし、かむ力も大きい。そのため、通常、観光客が水族館でシロイルカと触れ合うときは頭部を触るだけだ。口の部分だとけがをしやすい」と指摘したことも伝えた。
また、オーストラリアで動物学を学んだという動物保護活動家は「水族館には生存に必要な十分な空間と環境を提供できない」として水族館での飼育に反対しており、「シロイルカのような知能の高い生き物が長期間、狭い場所に閉じ込められると心理的な問題が生じるはずだ。毎日知らない人間と接触するのであれば行動の不安定さが増す」「動画の中の人をかむ行為には大きな危険性が潜んでいるが、多くの人は『人をからかっている』と受け止めている」とコメント。著名ダイバーなどからも「情緒不安定でいら立ちが表れている。もしあなたが小さな部屋に十数年間閉じ込められたらどんな精神状態になるだろう」などの指摘が寄せられたという。
なお、同水族館は5日夜、「ネットで伝えられた内容はフェイクニュース」とする動画当事者の声明をSNSに投稿した。声明は動画に速度調整などの編集が加えられたことを指摘しており、「関心を引き付けることが目的だ」として「シロイルカによる攻撃はなかった。ウエットスーツは破れていないし、あざもできていない」と説明している。(翻訳・編集/野谷)
この記事のコメントを見る
Record China
2020/9/3
2020/7/15
2020/8/28
2020/8/11
2020/7/25
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る