医師スト続く韓国で始まった医師国家試験、初日の受験者はたった6人=ネットが批判

Record China    2020年9月9日(水) 22時0分

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8日、韓国メディア・韓国日報は、韓国で今年の医師国家試験が始まったが、初日の受験生は「たった6人だった」と報じた。写真は韓国の病院。

2020年9月8日、韓国メディア・韓国日報は、韓国で今年の医師国家試験が始まったが、初日の受験生は「たった6人だった」と報じた。

韓国保健医療国家考試院(国試院)によると、初日の受験者は計6人で、2時間目(午後0時35分)にテストが行われた。通常であれば1日に3回(月曜日は2回)行われ、1時間当たり24人まで試験を受けることができる。しかし、今年は受験者が該当者3172人のうち446人(14%)に過ぎず、試験期間も今日から11月20日までと当初の計画(9月1日~10月27日)より延長された。国試院関係者は「今後、1日当たりの受験者数は10人前後とみられる」と述べている。

これに先立ち、韓国では医大生の定員拡大や公共医科大学の設立など政府の医療政策に反対する医師らによるストライキが続いている。今月4日には、政府と大韓医師協会間の合意を受け、事態は一段落するかのようにみえたが、この合意案に医大生らが反発。国家試験拒否という事態が発生したという。

また大韓医科大学・医学専門大学院学生協会の非常対策委は、国家試験の願書再受付申請締切日である今月6日、「合意から自分たちが排除された」として国家試験拒否を議決。さらに、政府が期限再延長不可と強硬な立場を明らかにしたことを受け、大韓専攻医協議会の非常対策委は「2週間以内に試験を再受験するよう措置を取らなければ団体行動に出る」と述べ、国家試験をめぐる緊張感が再び高まっているという。

「現在、政府と医大生の立場が激しく対立していることから、今後も国家試験拒否の事態が続く可能性が高い」と記事は指摘している。

韓国保健福祉部は「医大生が自ら拒否した状況の中で政府に救済を要求するのは、不可能なことを解決しろと要求するのと同じだ」と救済策作りの要求を一蹴した。ただし、国試院のイ・ユンソン院長はメディアとのインタビューで「政府と受験者の意見が合えば、方法を見出す」として仲裁の意志を明らかにしているという。

これを受け、韓国のネット上では「今後、医大では医療技術を教える前に、人としてのあり方から教えるべき」「政府が試験期間を延長したにもかかわらず拒否。後は自分たちで何とかして」「自分たちが不利益を被ることを知ってて拒否してるのだから、救済策など必要ない」など今回の反発に対し厳しい目が向けられ、文政権に対し「もし再試験の措置を取ったら、文政権に対する支持を撤回する」「再試験のチャンスを与えないで」と訴える声も上がっている。

一方で、今回受験した6人に対しては「この6人こそ真の義人」「きっといいお医者さんになるはず。どうか合格できますように」と応援メッセージが送られている。(翻訳・編集/松村)

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