2014年2月13日、タイ政府観光庁（TAT）は、今の政治的混乱が解決した後、アジアからの観光客を呼び戻すために、1億バーツ（約3億円）の予算を充てると発表した。

【その他の写真】

長引くタイの政治的混乱は、観光業界に深刻な影響を与えており、先月だけで30万人以上の旅行者減、140億バーツ（約420億円）の観光収入が失われた。特に日本人観光客と中国人観光客の減少の影響が大きい。

今年1月にスワンナプーム空港に降り立った観光客数は、アジアからは17％減の56万5268人、中東からは10％減の3万7729人、オセアニアからは13％減の4万8202人と激減している。一方、ヨーロッパからの訪問客は9％増の53万6731人、米国からは6％増の8万6277人、アフリカからは1％増の9107人と増加している。

TATは、中でも重要な市場である日本と中国に向けて集中的なプロモーション活動を展開する。中国からは、北京・上海からの観光客を中心に10万人減少しており、TATは代わりに、昆明・広州でのプロモーションに力を注ぐ。一方、日本人観光客は、1月は14％減の11万8383人となっており、観光業者と協力して、4月1〜10日にプロモーション活動を行う。

TATでは、今年の訪タイ目標数2801万人達成に向けて、海外から観光客を呼び戻すことに自信を示している。今年前半に政治的混乱が解決すれば、観光業界は今年後半には復調すると予想している。（提供/Global News Asia・翻訳・編集：YK）