2014年2月20日、環球時報によると、米誌ニュー・リパブリックは中国の冬季五輪の成績が振るわないのは雪がネックになっているためだと指摘した。

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中国の冬季五輪の成績は、夏季五輪に比べて芳しくない。10年のバンクーバー冬季五輪でのメダルランキングは7位、今回のソチ五輪では20日現在で10位という状況である。一方、夏季五輪では、08年の北京五輪が1位、、12年のロンドン五輪が2位と素晴らしい成績を残している。

周知の通り、中国では有望な選手を挙国体制で養成しており、これが優秀な成績を挙げる選手が多い理由の1つでもあるが、なぜ冬季五輪では夏季五輪のような活躍ができないのか？

1つには、ウインタースポーツがあまり流行していないことが挙げられる。中国では降雪量が多くないため、雪を利用したスポーツがあまり盛んではない。最北部は降雪量は多いものの、レジャーエリアとして発展していないため、スキーを楽しむために現地を訪れた人の多くは一度きりとなっている。

また、祝祭日のスケジュールもスキーを楽しむためには不利な要因になっている。冬季唯一の長期休暇である春節（旧正月）には多くの人が帰省するが、帰省先のほとんどは雪のない地域であり、スキーを楽しむチャンスに恵まれていない。

挙国体制の選手養成はウインタースポーツに関しても決して不利ではない。各地区で選ばれた優秀な選手は国家チームへと送られるが、雪を利用したスポーツは施設維持費用が高く、地方政府が十分な予算を確保できないという現実がある。さらに、年間を通じて練習が可能な北欧の国々と異なり、中国では冬季の北部地区に限ってのみ練習が可能だ。このため、中国の選手は一年を通じて練習が可能な氷上の種目では良い成績を残すが、雪上の種目では振るわないという結果に終わるケースが多い。

しかし、こうした状況にも変化が現れる可能性がある。北京市と河北省張家口市が22年の冬季五輪開催地として立候補したからだ。専門家は「中国には現在約500万人のスキー愛好家がいるが、冬季五輪開催が決定すればその数は激増するだろう」と予想している。（翻訳・編集/HA）