全国的に広がる「赤ちゃんポスト」、子どもを捨てる親が増えるのではと懸念―中国

Record China    2014年2月21日(金) 17時46分

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20日、赤ちゃんポストが中国各地で設置されつつあり、「遺棄児童の増加につながるのではないか」といった議論が高まっている。資料写真。

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2014年2月20日、中国各地で赤ちゃんポストが設置されている。広州で初めて設置された「赤ちゃんポスト(棄嬰安全島)」に旧正月(春節)期間中だけでも80人近くもの赤ちゃんが保護され、南京では設置からわずか2週間で26人の赤ちゃんが保護された。中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

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赤ちゃんポストの普及に否定的な意見も多く、望まれない子どもを捨てる親がかえって増えるのではないかという見方も出ている。中国児童福利・収養センターの責任者は赤ちゃんポストの設置が児童遺棄につながるという見方に根拠はないとし、赤ちゃんポストは遺棄児童の救済が目的だと話している。

報道は、遺棄児童の数は中国の福利システムの不備を反映しており、とりわけ先天的な障害や病気のある子どもについて言及しているが、北京市青少年法律援助・研究センターの責任者は、遺棄された赤ちゃんを救うことは総合的な児童福利や遺棄児童救済のシステム作りの第一歩でしかないと指摘する。

ネット上では赤ちゃんポストの普及について議論が高まっており、「捨てられた子どもにとっては良いことだが、最大の問題は成長してからのことだ」「児童遺棄合法化の前兆かもしれない」などの見方が出ている。一人っ子の緩和・見直しにより遺棄児童の数が全国的に増加する可能性も指摘されている。(翻訳・編集/岡田)

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