出所した性的暴行加害者が近所に…韓国で被害者家族に900万円以上の引っ越し代集まる

Record China    2020年9月30日(水) 21時40分

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29日、韓国・ノーカットニュースによると、韓国で女児性的暴行事件の被害者家族の引っ越しのための支援金が1億ウォン(約900万円)を超え、話題となっている。写真は同事件を元に描かれた映画の中国版ポスター。

2020年9月29日、韓国・ノーカットニュースによると、韓国で2008年に起きた女児性的暴行事件の被害者家族の引っ越しのための支援金が1億ウォン(約900万円)を超え、話題となっている。

記事によると、韓国暴力虐待予防協会は、同日午前10時時点で2485人が募金に参加し、計1億2562万8082ウォンが集まったと発表した。

今回の募金キャンペーンは、同事件の加害者で服役中のチョ・ドゥスン受刑者が出所後に被害者家族宅の近所に住む考えを示したことをきっかけに、23日から始まった。被害者家族は不安と恐怖を訴えており、父親は最近あるラジオ番組に出演して「(チョ・ドゥスン受刑者が)本当に反省しているなら被害者と同じ地域に住むなんてことは考えないはず。これは被害者に対する報復だ」と訴えていた。

キャンペーンは11月30日まで行われる。チョ受刑者の出所日は12月13日だという。同協会は「予想より多くの募金が集まっている」とし、「引っ越し代の他に生活費や学費なども支援する」と話しているという。

これに韓国のネットユーザーからは「心温まるニュースだ。被害者家族が物質的支援を受けられてよかった」「私までうれしくなる。遠い場所に引っ越して安心して暮らしてほしい」「コロナで大変な時期にうれしいニュース。韓国市民は偉大だ」など喜ぶ声が上がっている。

一方で「犯罪者のせいで被害者が引っ越さなければならないなんておかしい。そんなことが起こらないよう法律を変えるべき」「なぜ被害者がまた大変な思いを?」「この事件は本当に残忍だ。死刑にするか無期懲役にするべきだった」「あんな恐ろしいことをした人が普通に働いて暮らすなんて。誰もいない島に送るべきだ」などと指摘する声も見られた。

チョ受刑者は出所後、ソウル近郊の京畿道安山市に居住する妻の元へ戻り、日雇い労働をして暮らす計画だという。被害者家族をはじめ近隣住民の間では不安が高まっており、同市はチョ受刑者を隔離できるよう保護収容法の制定を法務部に建議し、法制定を求める請願を大統領府の国民請願掲示板に掲載した。

また、武道を極めた実務館6人を緊急採用し、チョ受刑者が滞在する家の周辺に防犯用カメラ211台を新たに設置することを決めた。警察もチョ受刑者の家の周辺を女性安心区域に指定し、巡回人員や防犯施設を集中的に配置するなど緊張が高まっているという。(翻訳・編集/堂本

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