「私達は米国より5時間以上早く、世界で最初に臨床試験のデータを公表しました。臨床試験のフェーズ2の関連データは7月22日と24日の医学雑誌『ランセット』に発表されましたが、これも全世界で最速でした。」最近、中国の科学者、陳薇は新型コロナウイルスワクチンの開発過程を紹介する中で誇らしげにこう語った。突如襲った新型コロナウイルス感染症に直面して、中国の科学技術の革新能力が再び試され、「第十三次五カ年計画」期間中の科学技術の進歩の一つの縮図となったのだ。

　トルコのトルコ・中国ビジネス促進友好協会のアドナン・アクフラット会長は、技術の革新とデジタル経済は「第十三次五カ年計画」期間中の中国経済、社会の発展のハイライトであり、中国のサービス業の成長を後押しする新たなエネルギーになったと語っている。

　中国は科学技術の自主的なイノベーション能力を向上させる一方で、グローバルなイノベーションネットワークに積極的に融合し、国際交流協力を推進することで、科学技術のイノベーションの成果がより多くの国と人々に恩恵をもたらせるようにした。例えば、国際化は測位衛星の北斗グローバルシステムの重要な属性であり、中国はASEAN諸国やパキスタンなど「一帯一路」の国々と北斗システムの技術、製品と応用成果を共有し、世界中の人々が北斗の提供するサービスをよりいっそう享受できるようにしている。新型コロナウイルスワクチンに関しては、中国は、中国製ワクチンの研究が完成し実際に使用されるようになれば、製品を世界全体の公共の製品として、発展途上国のワクチン入手と価格面の負担の軽減を実現するために中国として貢献していくことを何度も強調している。これは中国の科学技術の発展が自国のためのみにとどまらず、人類全体の幸福の向上に向けられたものであることを力強く証明している。（CRI論説員）