中国の国慶節連休、「大混雑でも観光収入は3割減」―中国メディア

RecordChina    2020年10月9日(金) 11時0分

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新型コロナウイルスの封じ込めに一足先に成功した中国だが、今年の国慶節連休にはさまざまな影響が及んだ。写真は水遊びする子ども。

新型コロナウイルスの封じ込めに一足先に成功した中国だが、今年の国慶節連休にはさまざまな影響が及んだ。連休最終日の8日に中国のネット上に掲載された記事は、前半4日間の観光収入が3割減ったことを指摘。「1人当たりの消費は12%減った」とも伝えた。

記事によると、例年より1日長い今年の国慶節連休はコロナ禍以降、最大の活況を中国の観光業界にもたらした。コロナの影響で静かだった観光地でも以前のような大混雑が見られ、連休前半(1~4日)に全国で受け入れた観光客の数は延べ4億2500万人に。観光収入も3120億元(約4兆8600億円)に達したが、前年同期に比べるとそれぞれ22%、31%減っており、「観光地の入場制限や観光する際のオンライン予約といった厳格な管理措置が響いたのかもしれない」と記事は指摘する。

一方、今年は各国による水際対策で、これまで海外に出掛けていた20代、30代が「国内にとどまらざるを得ない」という側面もあった。「機会があればオーストラリアにもう1度行きたい」と考えていた29歳の男性は、数年前から計画していた新疆旅行を実現させたそうだ。国慶節シーズンの観光業で成長が特に目立ったのがオンライン予約業務で、その背景には若い世代の観光需要があるという。

この他、旅行と婚礼をセットにする人も増えており、一部旅行会社は「婚礼、ハネムーンパック」を売り出した。あるデータによると、結婚指輪・ジュエリーの注文点数は前年同期比137%増となっており、ウェディングドレス・礼服の予約も42.6%伸びたそうだ。

記事はこうした「増加」が見られた一方、「学校が子どもの外出を控えるよう求めたことが原因で連休直前に子ども連れの客からキャンセルが入った」と嘆く宿泊業者のコメントを紹介。「連休中は駅もショッピングセンターも人でいっぱいだが、熱狂的な消費はなかった」と指摘し、当局のまとめた数字として「今年の観光客一人当たりの消費は12%減った」と伝えた。専門家は、「中国の個人消費の成長は依然、困難に直面している」との見解を示しているという。(翻訳・編集/野谷

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