Record China 2020年10月9日(金) 16時0分
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9日、韓国メディア・マネーSによると、8日夜に韓国南東部の蔚山にある33階建ての高層マンションで発生した大規模火災をめぐり「70メートルの高架はしご車がなく初期消火が難しかった」との指摘が出ている。
2020年10月9日、韓国メディア・マネーSによると、8日夜に韓国南東部の蔚山にある33階建ての高層マンションで発生した大規模火災をめぐり「70メートルの高架はしご車がなかったため初期消火が難しかった」との指摘が出ている。
国会行政安全員会所属のパク・ワンジュ「共に民主党」議員が消防庁から提出を受けた国政監査の資料によると、蔚山の消防本部には70メートルの高架はしご車がない。韓国全国に一般高架はしご車は461台あるが、最大23階まで消火できる70メートル高架はしご車はわずか10台しかないという。
韓国に30階以上の高層建築物は4692棟ある。マンションが3885棟で最も多く、複合建築物が690棟、業務施設が90棟、宿泊施設が18棟、工場が5棟などとなっている。
パク議員は「今回の火災は12階で発火したとみられているため、蔚山消防本部に高架はしご車があれば迅速な対応が可能だった」とし、「今回の火災をきっかけに建築資材、消防施設、課題対応装備などに関する問題を総合的に点検し、高層建築物火災の安全を強化していく」と話したという。
これに韓国のネットユーザーからは「都心には高層ビルがあふれているのにたった10台?」「そういう設備をそろえるために税金があるのに」「高層での火災に対して無防備過ぎる」など不満の声が上がっている。
また「何の対策もせずに高層マンションの建設を許可したのも悪い」と主張する声や、「国会議員を100人減らせば1000台普及させられる」と提案する声も。
一方で「火災が拡大した原因の一つが強風なのに、70メートルの高架はしご車が使えたと思う?使ったらもっと大変なことになってた」と指摘する声も上がっている。
火災は8日午後11時7分に発生。強風にあおられて延焼し、建物全体が炎に包まれるほど広範囲に広がった。マンションや近隣の住民ら数百人が避難し、約90人が煙を吸うなどして病院に搬送された。消火作業は難航していたが、9日午後0時35分に鎮火したという。(翻訳・編集/堂本)
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