ディズニー映画「ムーラン」アカデミー賞15部門に出品、中国で惨敗も再起なるか

華流    2021年1月18日(月) 12時0分

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中国の女優リウ・イーフェイが主演のディズニー映画「ムーラン」が、第93回米アカデミー賞で15部門に出品されることが分かった。

中国の女優リウ・イーフェイ(劉亦菲)が主演のディズニー映画「ムーラン」が、第93回米アカデミー賞で15部門に出品されることが分かった。

1998年公開のアニメ映画を実写化した「ムーラン」には、リウ・イーフェイをはじめ、女優コン・リー(鞏俐)やアクションスターのドニー・イェン(甄子丹)、ジェット・リー(李連杰)といった中華圏の人気スターが出演。当初は昨年3月に全米公開を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、数回にわたって公開を延期。最終的に劇場公開を断念し、動画配信サービス「Disney+」でのプレミアム配信に切り替えている。

不運続きだった「ムーラン」が、第93回米アカデミー賞で15部門に出品されることが分かった。作品賞をはじめ、監督賞(ニキ・カーロ)、主演女優賞(リウ・イーフェイ)、助演女優賞(コン・リー)、助演男優賞(ドニー・イェン)をはじめ、脚本賞や視覚効果賞、衣装デザイン賞などだ。なお、各部門のノミネート作品は3月15日に発表、授賞式は4月26日に開催予定となっている。

「ムーラン」については、ディズニーが最大の期待を寄せた中国市場でも数字が振るわなかった。中国では昨年9月11日に封切られ、興行収入は2億7800万元(約45億円)に。近年、ヒットの指標は同10億元(約160億円)となっていることからも、ムーランは惨敗に終わったと言える。

ドラマ・映画の有名プロデューサーで、数々の人気武侠作品を手掛けたジャン・ジージョン(張紀中)は「ムーラン」の敗北について「役者ではなく、全ては脚本の問題」と語る。もともと中国の伝承の物語である「ムーラン」の持つ精神や伝統的な意義の欠如、中国のアクション活劇に共通する“気”の存在を理解できない脚本家の失敗だと解説している。

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