本気で反省!? 盗作疑惑のグオ・ジンミン監督、反盗作基金に巨額の寄付

華流    2021年3月6日(土) 9時8分

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2月26日、作家のジュアン・ユーが「反盗作基金」の設立を報告した。以前ジュアンに盗作疑惑で訴えられた映画監督のグオ・ジンミンも、基金の目的に賛同し巨額の寄付を行った。写真はグオ・ジンミン。

2月26日、作家のジュアン・ユー(荘羽)が中国版ツイッター・ウェイボー(微博)で、著作者の権利と利益の保護を目的とした「反盗作基金」の設立を報告した。同じ日に、ジュアン・ユーは46万元(約768万円)、映画監督のグオ・ジンミン(郭敬明)は300万元(約5000万円)を基金に寄付したことを表明し、業界内外から称賛の声が上がっている。

この基金を設立する直接のきっかけとなったのは、映画監督のグオ・ジンミンと脚本家兼プロデューサーのユー・ジョン(于正)を糾弾した声明文。これは昨年の12月、ジュアン・ユー、ワン・ハイリン(汪海林)をはじめとする111人にもおよぶ作家、脚本家、映画監督たちが連名で出したものだ。

グオ・ジンミンは2003年に発表した小説「夢里花落知多少」で、ジュアン・ユーの小説「圏里圏外」を盗作したとしてジュアンから訴えられた。2004年、北京の裁判所は「夢里花落知多少」の出版停止と、20万元(約334万円)の賠償および公開謝罪を命じた。グオ・ジンミンは判決を不服として高等裁判所に控訴したが、ここでも敗訴。その後も彼は謝罪することなく映画やドラマを手掛けてきたが、業界内での評判はかんばしくなかった。

一方でユー・ジョンは、2014年に放送された人気ドラマ「宮鎖連城」で、チョン・ヤオ(瓊瑤)の人気小説「梅花烙」を盗作したとして訴えられた。その後の2018年、ユー・ジョンは裁判所から500万元(約8350万円)の賠償および公開謝罪を命じられたが、ずっと謝罪を行ってこなかった。

謝罪を拒み、世論から非難を浴びてきた2人は、ついに映画関係者によって業界から締め出される事態に陥り、昨年末に相次いで原作者に謝罪した。また、グオ・ジンミンは「夢里花落知多少」の印税や収益を、ジュアン・ユーに賠償金として渡す意向を示した。これに対して、ジュアンは反盗作基金の構想を明かし、今回の設立に繋がった。

反盗作基金の設立が報告されると、映画関係者から早くも称賛の声が上がった。また、文化教育財団である中国華文教育基金会の幹部は、「原作を保護することは作家の創作意欲につながります。社会の力を動員して、盗作を根絶することはとても重要なことです」と、反盗作基金の価値を高く評価した。

この基金の設立をきっかけに、中国の文化・芸能に関する創作環境がクリーンに保たれるか、我々も注意深く見守っていく必要がある。

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