アイドルがチェックアウトした後の部屋に侵入し撮影、悪質ファンの迷惑行為に非難殺到

アイドルや人気スターをいら立たせているのは、言うまでもなくストーカーまがいのファンの迷惑行為。隣の中国では、有名人の私生活を盗み撮りしてSNSに投稿する「私生」と、ドラマの制作現場などでの盗撮で利益を得る「代拍」がたびたび話題となり、そのたびに批判の声が上がっている。

そんな中、ある「私生」が13日、人気アイドルグループ・時代少年団が泊まったホテルの部屋に侵入し、掃除前の室内の様子や、メンバーが捨てたごみなどを撮影してSNSに投稿。今回もネットで非難の嵐が巻き起こる事態となった。

時代少年団は2019年11月にデビューした、中国の7人組男性アイドルグループ。TFエンターテインメント所属で、略称は「TNT（Teens in Times）」。全員がティーンエイジャーで、ファンから「弟弟（日本語で『弟』の意）」として親しまれている。今回の「私生」による度を越えた行為に、ネットには「そこは撮影スポットか！使用済みのマスクを持ち帰るなんて非常識！」「今の『私生』って、こんなに狂暴なのか！」「明らかに違法行為だろう！」などのとがめる声や、「弟弟たちをほっといてほしい！」「だから、メンバーの宋亜軒は一人で寝るのが怖いと言ったのか！」「まるでストーカー！窒息してしまいそう！」と、メンバーに同情する意見が多く寄せられた。

この他、「法律で厳罰を下すべき」との声もたくさん上がっているが、「私生」の迷惑行為について、中国では今のところ「違法行為」として明確に定められていない。ただ、住居侵入やプライバシー侵害などに当たる場合、被害者は申し立てにより「私生」に対して処罰を求めることができるようになっている。

かと言って、罰を与えられると似たような集団が集まって誹謗（ひぼう）中傷の言葉を拡散するし、放っておくと嫌がらせはますますエスカレートしていく。どっちにしても中国のアイドルやスターにとって「私生」と「代拍」は最も手を焼く存在かもしれない。