Record China 2020年10月14日(水) 16時40分
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13日、韓国・朝鮮ビズによると、BTSの発言に中国ネットが反発し、韓国企業がBTS関連のマーケティングを中止したことについて、韓国外交部が立場を表明した。写真はカナダにあるBTSの広告看板。
2020年10月13日、韓国・朝鮮ビズによると、韓国の人気グループBTSの発言に中国のネットユーザーが反発していることを受け、サムスン電子や現代自動車などの韓国企業はBTS関連のマーケティングを中止した。これについて韓国外交部は「両国の絆増進に影響を与えてはならない」との立場を示した。
記事によると、韓国外交部のイ・ジェウン副報道官は同日の定例会見で、「中国がBTSを批判し、韓国企業も委縮する様子をみせている」との質問に対し「関連事案が両国国民の相互理解と絆増進に影響を与えないよう、政府レベルで関心を持ってモニタリングしている」と回答した。また「中韓関係の発展と両国間の友好増進のためにも努力していく」との考えを示したという。
BTSは7日(現地時間)、米国の非営利団体「コリア・ソサエティー」のイベントで、米韓友好関係に貢献した人に贈られる「ヴァン・フリート賞」を受賞した。受賞後のコメントでリーダーのRM(本名:キム・ナムジュン)は今年が朝鮮戦争勃発から70年目に当たることに触れ、「われわれは両国が共に経験した苦難の歴史と数多くの男女の犠牲を永遠に記憶しなければならない」と発言した。
ところがこれを聞いた中国のネットユーザーは「両国が共に経験した苦難の歴史」の部分を問題視し、「中国人が大きな犠牲を払って米軍を阻止したことにはなぜ触れないのか」と批判。11日午後には中国版ツイッターのウェイボーで「BTS」と「ファンをやめる」ことを意味する中国語の単語が検索ワードランキングにも登場した。
これを受けBTSを広告モデルに起用しているサムスン電子や現代自動車、 FILAなどは中国で運営するショッピングサイトやSNSからBTS関連の広告や製品を削除していた。
また、中国外交部の趙立堅報道官は12日、「BTSの受賞コメントが中国の尊厳を傷つけたと思うか」との質問に対し、「関連報道と中国のネットユーザーの反応に注目している」とした上で「歴史を鏡にして未来に向かい、平和を大切にしつつ友好を深めることは、われわれが共に追及するべきことであり、共に努力する価値のあることだ」と述べている。
韓国外交部の立場について、韓国のネットユーザーからは「政府レベルで『支持する』考えをはっきり示してあげないと。なぜ中国の目を気にするのか」「朝鮮戦争の追悼も思い通りにできないというのは、韓国人のアイデンティティに関わる問題だ」「モニタリング、つまり傍観するということ」「なぜそんなに弱腰なのか」など不満げな声が続出している。また「中国に殴られ日本に腹いせする国」「これが日本ならすぐに『戦おう』と言っていただろう」との声も。その他、「正しいことを言ったBTSが批判されるのはおかしい」「歴史を鏡にするべきなのにその歴史が歪曲(わいきょく)されている」などの声も寄せられている。(翻訳・編集/堂本)
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