飼育員が熊に襲われ死亡、観覧用バス内の来園客が見ている前で―上海野生動物園

Record China    2020年10月19日(月) 15時20分

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サファリパーク形式で営業する上海野生動物園で17日、飼育員が熊の群れに襲われて死亡した。観覧用バスに乗る来園客が見ている前だったという。写真は同園バス内から見える熊の姿や園の様子など。

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中国メディアの上遊新聞によると、サファリパーク形式で営業する上海野生動物園で17日、飼育員が熊の群れに襲われて死亡した。観覧用の大型バスに乗る来園客が見ている前だったという。

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当初はSNSなどを通じて不確実な情報として広まったが、上海野生動物園が18日午後になり、上遊新聞に対して情報は事実と表明した。

熊の飼育スペースでは事故発生当時、ショベルカーで穴を掘る作業をしていた。観覧用の大型バスが同飼育スペースに乗り入れると、乗車した来園客が見ている前で、熊の群れが飼育員1人を襲い、かみつくなどした。ショベルカーの運転手が、ショベルカーを使って熊を追い払おうとしたがうまくいかず、飼育員はショベルカー内に転がり込んだ。バス乗客の視野には、地表に散乱する襲われた飼育員の衣服の切れ端や靴だけが残された。上海野生動物園は上遊新聞に対して、襲われた飼育員は死亡したと説明した。

上海野生動物園は18日、安全問題が発生したとして猛獣を飼育するサファリパーク部分を当面閉鎖すると発表した。入場券をすでに購入した人に対しては、払い戻しまたは12月31日までに改めて入場ができる手続きをするなどの対応をするという。

上海野生動物園は上海市政府と中央政府の国家林業局が協力して建設した中国初の国家級サファリパーク。開園は1995年で、面積は153ヘクタール。日本の富士サファリパーク(約74ヘクタール)の約2倍で、日本最大級とされる九州自然動物公園アフリカンサファリ(大分県宇佐市)とほぼ同じ広さ。50年代末期に動物園としての活動を始めた上海動物園とは別の施設だ。(翻訳・編集/如月隼人

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