新型コロナ、日系自動車メーカーの中国における販売状況は?―中国メディア

人民網日本語版    2020年10月20日(火) 7時50分

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世界の主要な自動車市場の1つである中国自動車市場は、新型コロナウイルス感染症の後に急速な回復を遂げ、海外の自動車メーカーの回復に原動力を与えている。写真は東風日産車。

世界の主要な自動車市場の1つである中国自動車市場は、新型コロナウイルス感染症の後に急速な回復を遂げ、海外の自動車メーカーの回復に原動力を与えている。最近、日本の3大メーカーのトヨタ日産ホンダがそれぞれの9月の中国市場における新車販売状況を明らかにした。3社とも中国市場で力強い動きをみせている。経済参考報が伝えた。

中国全体で新車販売量が回復を続けている。感染症の影響が深刻だった2月と3月は生産も販売も大幅に減少したが、中国政府の需要喚起措置などの後押しを受けて、4月以降は販売がプラスを達成した。中国自動車工業協会の予測では、9月の販売量は前年同期比13.3%増の257万2000台に達し、6カ月連続で前年の成績を上回ったという。

10月9日、トヨタは9月の中国での新車販売量が17万9400台に達して、同25.3%増加したと発表した。トヨタにとって6カ月連続の前年同期比増で、単月の販売量の過去最高も更新した。「カローラ」、「カローラレビン」などの主力車種と高級ブランド「レクサス」がいずれも非常に力強い動きをみせた。

トヨタの販売量の急増を促した主な原因は、リニューアルした車種、モデルチェンジした車種が市場で好評だったことだ。車種別にみると、カローラは同41.3%増の3万7400台に達し、カローラレビンは5%増の2万2700台となり、主力車種の好調な売り上げが販売量全体のレベルを押し上げた。レクサスは同13.3%増の2万100台で、トヨタ中国法人の代表は、「地方の展示会での受注も好調だった」と述べた。

統計によると、2020年1-9月のトヨタの累計販売量は同6.9%増の126万2400台に達した。トヨタは20年の販売目標を前年比8.6%増の176万台と定めている。報道によると、今後の新製品計画の中で、トヨタはリニューアルした「ハイランダー」、「シエナ」、「ハリアー」で二車種戦略を進め、中国で現地生産する車の陣容をさらに充実させる予定だ。次世代シエナは21年に広汽トヨタと一汽トヨタがそれぞれ現地生産を開始し、発売後はより多くの細分化された市場の開拓を進めるという。

トヨタの中国販売量は感染症が目に見えて拡大した2月に同70.2%減と大幅に落ち込み、3月も同15.9%減少したが、4月から回復し始め、5月以降は毎月20%前後の成長率を維持している。

トヨタはライバル他社に比べ、品質とブランドが消費者により高く評価されており、感染症後にふくらむ新車ニーズを次々にとらえている。

10月11日、日産自動車が発表した情報によると、9月の中国市場における新車販売量は同5.1%増の14万1600台になったという。前年の成績を上回ったのは2カ月ぶりだ。「シルフィ」や「アルティマ」など主力車種が好調だった。

日産はトラックなどの小型商用車の売り上げも増加した。商用車の分野では東風汽車と鄭州日産汽車の9月の販売量が1万9900台に達し、同12.8%増加した。

日産の乗用車販売量は同5.3%増の11万9200台に達した。シルフィは51.4%増の5万7400台になり、9月の販売記録を塗り替えた。アルティマも同14.3%の1万1800台に達した。スポーツ用多目的車(SUV)は同2.3%増の3万5400台に達した。SUV分野で東風日産と東風啓辰の9月の販売量は11万9000台に達し、同5.3%増加した。

日産の小型商用車の販売は同12.8%増加して、1万9900台に達した。小型トラックは30%増の1万3200台と好調で、販売量全体を押し上げる役割を果たした。

ホンダの中国市場での業績もなかなかだった。10月12日にホンダが発表したデータによると、9月には中国での新車販売量が16万8900台に上り、同22.3%増加して、3カ月連続で前年同期を上回った。「アコード」、「シビック」、「CR-V」などの主力車種は堅調な動きをみせ、9月にはこの3車種の販売量がいずれも2万台を超え、スポーツハイブリッドの車種も累計販売量が2万600台に達した。8月末にリニューアルした「フィット」の販売量もプラスを達成した。

9月の東風ホンダの販売量は同20.2%増の8万7200台に達し、広汽ホンダは24.6%増の8万1700台に達し、この2つの合弁企業がいずれも単月の販売量の過去最高を更新し、これはホンダブランドに対する市場の評価を反映している。

その他の日系自動車メーカーの9月の販売量をみると、マツダは同1.5%増の2万900台で、1カ月ぶりにプラスに転じた。一方、三菱自動車は同39.5%減の7300台に落ち込み、9カ月連続の減少になった。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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