Record China 2020年10月23日(金) 7時50分
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22日、中国メディアの看看新聞は、日本が汚染処理水を海洋放出した場合の環境への影響について論じる記事を掲載した。資料写真。
2020年10月22日、中国メディアの看看新聞は、日本が汚染処理水を海洋放出した場合の環境への影響について論じる記事を掲載した。
記事は、日本のメディアが東京電力福島第一原発に貯留されている汚染処理水について、日本政府は海に放出する方針を固めたと報じたことを紹介。放出した場合の影響について、上海国際問題研究院比較政治・公共政策研究所所長で上海生態経済学会副会長の于宏源(ユー・ホンユエン)氏の分析を紹介している。
于氏は、「汚染処理水を海へ排出すると、海洋生物に影響を与えるだけでなく、海水の逆流で長江流域などにも少なからぬ影響が出る」との見方を示した。「福島原発の汚染水は浄化処理されているが、トリチウムは除去できない」と記事は指摘している。
トリチウムについて記事は、「日本政府は希釈して放出すれば安全だと強調しているが、これまで日本政府や東京電力は『不誠実』『不透明』な対応を繰り返しているため、安易に信じられないとの見方が出ている」と伝えた。
また、「公開されている資料によると、トリチウムにさらされ続けると細胞が死に、DNAが損傷する可能性がある」と指摘。于氏は、「海へ放出するには飲用水の基準に達しているべき。しかし、福島の汚染処理水はこの条件を満たしてはいない」としている。
記事は、「汚染処理水にはトリチウムだけでなく炭素14、ストロンチウム90などの放射性物質も少量ながら残留している」と指摘。「海に排出した際の世界の海洋環境と人類の健康に与える脅威は、決して軽視できない」と論じた。(翻訳・編集/山中)
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