中国紙記者が驚嘆した日本人の防災意識=地震への備えが日常に浸透―中国紙

Record China    2014年3月12日(水) 8時4分

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11日、銭江晩報に、東日本大震災発生時、日本にいた中国の新聞記者による「防災意識が日常に浸透している日本」と題した記事が掲載された。写真は河北省の小学校で行われた避難訓練。

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2014年3月11日、銭江晩報に、東日本大震災発生時、日本にいた中国の新聞記者による「防災意識が日常に浸透している日本」と題した記事が掲載された。以下はその内容。

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2008年に初めて日本を訪れた。マンション入居の日、管理人が非常口や防火設備などについて説明してくれた。非常口はベランダにあり、地下室のようなところにハシゴが隠されていた。ベランダの両側はコンクリートではなく、蹴破ることのできる仕切り板で、物を置かないようにという注意書きがあった。日本の建物は基礎にバネが使われていると聞いたが、資料を調べてみると本当だった。バネで地震の揺れを和らげるのだ。

来日後まもなく、日本語の先生に防災館に連れて行ってもらった。消防庁の施設で、地震、火災、救急が無料で体験できる。地震体験コーナーではシミュレーション室で様々なレベルの地震が体験でき、避難の仕方を学ぶことができる。

東日本大震災が発生した時、私はちょうど日本にいた。地震発生後、小学生を連れて帰宅する保護者を多数見かけた。皆、てっぺんの尖った、肩までカバーする防災頭巾をかぶっていた。ある友人は地震発生時地下鉄駅にいた。これまで経験したことのない大地震に、どこへ逃げればよいのかもわからなかったが、日本人たちが構内の大きな柱の近くに行くのを見て、「日本人は普段から訓練している、ついていけば大丈夫だ」と思ったという。

初日の晩、他国の留学生は水や保存食を買い求めていたが、中国人は比較的落ち着いていて、ずっとテレビを見ていた。ひっきりなしに余震が起こり、そのたびに地震発生を伝えるテロップが画面に映し出された。普段から、地震が起こるとこのようなテロップが表示されるようになっているのだ。

当時、隣の研究センターの先輩たちが避難してくるように言ってくれた。そこは非常に高い建物で、警報システムは、地震波が数秒後に到達するのでヘルメットをかぶるようにと伝えていた。何度かかぶって、やめにした。建物自体が最高レベルの震度に耐えられるようになっているからだ。ヘルメットをかぶる必要はないように思われた。

4月に学校が始まっても、余震は続いていた。授業中、携帯が次々と鳴り響き、「○○で地震発生。東京都内は震度4の予測」という気象庁の地震速報が届いた。速報が届くと、短い揺れが起こった。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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