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近年、中国ドラマはさまざまな言葉に訳され、海外で放送されるようになった。写真は日本でも人気の「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」。
近年、中国ドラマはさまざまな言葉に訳され、海外で放送されるようになった。データによると、中国のテレビコンテンツの国際貿易において、ドラマが占める割合はすでに70%を超え、200以上の国と地域に輸出されている。人民日報が伝えた。
■影響力も口コミも上昇中
「毎晩このドラマの放送を待っている。ストーリーの展開にすごく期待している」と話すタイの大学生ウサさんが見ているのは10月15日から放送開始の中国ドラマ『陪你到世界之巅(Gank Your Heart)』だ。
タイでは『包青天』は長年にわたって人気が続いており、カンボジアでは『三国志演義』は知らない人がいないほど大人気を博した。シンガポールでは都市ドラマの『歓楽頌(Ode to Joy)』が大きな話題を呼び、フィリピンの国営テレビ局は『鶏毛飛上天(Feather Flies To The Sky)』の放送開始を祝うセレモニーを開催するなど、中国ドラマは東南アジアで多くの視聴者を獲得した。
また、アフリカや中東地域もこの一年間で中国ドラマのブームを迎えている。ファンタジー史劇『花千骨(日本語題:花千骨~舞い散る運命、永遠の誓い~)』をはじめ、数多くの中国ドラマがアフリカで放送された。小説をドラマ化した『平凡な世界』は再放送を繰り返すほどの人気を見せる。『父母愛情』『媳妇的美好时代(日本語題:彼と私と両家の事情)』などのホームドラマはエジプト、アルジェリア、チュニジア、モロッコなどの国で放送されて大人気を博し、一部のアラブメディアは中国の最新ドラマの視聴ガイドも掲載し始めた。
全体的にみれば、中国の現代都市生活が反映されたホームドラマは特に海外の視聴者から評価され、生活感満載で努力の精神がうかがえるチャイナストーリーは見る人の心を動かし、共感を得た。
■翻訳と吹き替えの質が向上
アフリカでは、中国ドラマは四達時代グループのST Kungfuなどのチャンネルで24時間放送されている。現地化運営を果たした四達時代の業務は37のアフリカ国家に広がり、1300万以上のデジタル地上テレビの加入者と2000万を超えるインターネットビデオモバイル端末利用者を擁している。
業界関係者は、翻訳と吹き替えによって言葉の壁を乗り越え、中国ドラマの海外進出を後押ししたと考えている。現地の言葉に訳されたドラマがより好まれることから、四達時代はいくつもの言語の専門制作チームを作り、現地出身の翻訳者と吹き替え俳優の育成も行っている。
エジプトのカイロにあるVibrationというスタジオも近年、数十部の中国ドラマの翻訳・吹き替えを完成させ、アラブ国家の多くのテレビ局へコンテンツを提供している。「翻訳は再創作の過程でもあり、細かい表現を推敲し、言葉をよりネーティブ化している。そのほとんどの仕事は現地のスタッフによって完成した」と担当者のハミドさんは語った。
■中国社会の発展と進歩を感じる
専門家は、中国ドラマの海外進出の加速は中国経済の高度成長と文化の影響力の拡大を反映していると見ている。海外の視聴者はドラマを通じて中国社会の発展を感じている。
「テレビドラマのストーリーは人を惹きつけるほか、現代劇では今の中国の速い発展と変化も分かる」と、長年中国ドラマを見ているタイの視聴者は語った。
チュニス大学の学生は取材に対し、「中国のドラマを見て、そこにはカンフーやパンダだけじゃなく、速いスピードで発展している中国の今と便利な生活があることも分かった」と話した。(提供/環球網・編集/孫ソウ)
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