人民網日本語版 2020年11月1日(日) 23時0分
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新型コロナウイルス感染症に後押しされる形で、「逆海外通販」が日に日に盛んになっている。
中国人の強大な購買力や海外通販に対する意欲はもう珍しい話題ではなくなったが、多くの中国人が国産品をそれほど重視しないでいる間に、中国から海外通販で商品を購入する海外在住の中国人や外国人がますます増えている。特に新型コロナウイルス感染症に後押しされる形で、「逆海外通販」が日に日に盛んになっている。
■タニシ麺が逆海外通販の幕を開けた
「逆海外通販」の発展が1杯のタニシ麺から始まったとは、おそらく多くの人には想像もつかなかったことだろう。
タニシ麺といえば、好きな人は1日でも食べないとまるで何かが欠けたように物足りなく思うし、嫌いな人はちょっとその匂いを嗅いだだけでも吐き気がする。
タニシ麺好きな中国人留学生は、外国にいるときでもあの味が忘れられない。そこで、最初は親戚や友人に送ってもらっていたのが、その後、中国のショッピングサイトを通じ国際宅急便を利用する「逆海外通販」の形で購入するようになった。そして今、フランスでは中国人が経営する中国食品スーパーに、さまざまなタニシ麺が並んでいる。
■感染症が海外在住中国人のニーズを後押し
外国にいる中国人は故郷の味をしばしば懐かしみ、味の記憶は脳裏から消し去ろうとしても消すことはできない。そこで、多くの人が中国のショッピングサイトで自分の好きな商品を選び、商品はさまざまな物流・宅配便ルートを通じて今住んでいる外国の各都市まで届けられる。今回の突如襲来し、長引く感染症により、海外在住中国人のネットショッピング需要が爆発的に増加し、これに対応する物流・宅配便、EC企業もますます活況を呈している。
10月初め、フランス在住の中国人の冬戈さんは微信(WeChat)のモメンツでこんなメッセージを発信した。「感染症の間、アリエクスプレス(阿里全球速売通)で『碧螺春』や『雀舌』などの中国茶を買って、お茶好きにとって焦眉の急の問題を解決しました」。冬戈さんは「逆海外通販」を利用する大勢の海外在住中国人の1人で、その息子はさらに頻繁に「逆海外通販」を利用しているという。
■「逆海外通販」で人気の商品は?
フランスに留学中の小観さんはビジネスの才覚があり、普段から「逆海外通販」を手がけてきた。小観さんは、「自分が普段扱っている『逆海外通販』の商品で一番人気があるのは、中国のさまざまな軽食やおやつだ。中国にはおいしいおやつがたくさんあっていろいろ選べるけれど、外国にいると食べたいと思っても手に入らない。そのため『逆海外通販』では、各種の軽食・おやつがかなりの部分を占める」と話す。
感染症がフランスで拡大すると、連花清瘟カプセルが「逆海外通販」の人気商品になった。また、中国製の小型家電製品、携帯電話のネットワークパーツなども人気商品だ。
■外国人も「逆海外通販」の仲間入り
実は、海外在住の中国人だけでなく、外国人の中にも「逆海外通販」の仲間入りをした人たちがいる。
「中国越境消費年度指数報告(2017)」によると、17年には中国以外の消費者の中国越境ネットショッピング取引額は約6970万ドル(約72億6483万円)に上り、前年比43%増加した。ここから中国EC産業の対外輸出が急速に発展したことがわかる。米国の利用者が一番のお得意様だ。全体としてみると、欧州各国の利用者の中国ショッピングサイトでの買い物は「高頻度・小規模」で、アジアの周辺国・地域は「低頻度・大規模」だ。
外国人は何を買っているのだろうか。「2015-2016年中国輸出越境EC発展報告」によると、外国人がよく購入する品目は3C製品(コンピューター、通信機器、家電)、衣類・服飾品、アウトドア用品、健康・美容関連製品、ジュエリー・アクセサリー、ホーム・ガーデニング製品、靴・帽子・カバン類、ベビー・マタニティー用品と玩具、自動車部品、照明器具、セキュリティー対策製品などだ。3C製品が4割近くを占め、一番の人気商品となっている。
日本、韓国、欧州、米国にいる人々も中国製品を盛んに購入する。たとえば世界的によく売れているラー油系調味料「老干●(ラオガンマ、●は女へんに馬)は、ラベルの女性がまるで「マリア様」のようにあがめられ、今では貴重な「贅沢品」だ。米国では1瓶70ドル(約7300円)もするがすぐに売り切れるという。中国ではありふれたスパイシーなスナック菓子の辣条、痔の薬の馬応竜薬膏、虫除け・かゆみ止めの六神花露水などが、中国に来たことがある外国人にも来たことがない外国人にも、東洋の大国の神秘的な魅力を感じさせる商品になっている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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