北大西洋条約機構（NATO）のストルテンベルグ事務総長は15日、NATO国防相会合後の記者会見で、各国防相がNATOの新たな防衛計画のガイドラインに合意したことを発表しました。NATOは昨年6月に採択した「戦略概念」の中で、「中国が体制上の挑戦を突きつけている」と言及しており、今回のガイドラインはそれを踏まえたものとなっています。

　これについて、外交部の汪文斌報道官は16日の定例記者会見で、「中国は世界の平和発展の大きなチャンスである。NATOが思い込むような『体制上の挑戦』ではない」と示しました。

　汪報道官はまた、「NATOは自らを地域的な防衛組織であると宣言していながら、絶えず地域および領域を超え、各所で対立をあおり、緊張を作り出し、脅威を誇示し、対抗することを奨励している。われわれはNATOが冷戦思考と陣営対立という時代遅れの理念を放棄し、仮想敵をつくり出すことで欧州とアジア太平洋を混乱させるような危険な行為をやめ、欧州と世界の平和と安定のためになる行いをするよう促す」と指摘しました。（提供/CRI）