「ヒカルの碁」実写化の中国ドラマ「棋魂」、日本的要素が一切消えた内容にファンからダメ出し

Record China    2020年10月30日(金) 20時40分

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日本の人気漫画「ヒカルの碁」を実写化した中国ドラマ「棋魂」について、ネット上ではダメ出しの声が高まっている。

日本の人気漫画「ヒカルの碁」を実写化した中国ドラマ「棋魂」について、ネット上ではダメ出しの声が高まり、香港や台湾のネットユーザーからも中国共産党のプロパガンダだと批判する声が上がっている。

「ヒカルの碁」の実写化ドラマ「棋魂」は、動画配信サービス大手・愛奇芸(iQiyi)で今月27日に配信をスタート。全36話で構成され、主人公・進藤ヒカルが「時光」、平安貴族の天才棋士・藤原佐為は「褚嬴」と名前を変え、さらに平安時代ではなく魏晋南北朝時代に生きた人物と中国風に設定をアレンジしている。

ドラマでは原作の日本的要素が一切消えていることもあり、作品の魅力が失われているとして、配信開始直後からネット上では「ヒカルの碁」ファンを中心に、不満の声が噴出、「子供時代の思い出を返して」「日本の漫画を中国で実写化すること自体が間違い」などといった批判的なコメントが集まっている。

なお、「棋魂」は香港が中国に返還された1997年からストーリーが始まる。このため、街中には返還を祝う言葉を書いたポスターや香港特区の旗があふれ、お祝いムードに。さらに主人公の「時光」が、古代から来た「褚嬴」に対し、「今日は全ての中国人にとって喜びの日」と香港返還について語るセリフもある。

こういった表現に対して香港や台湾のネットユーザーからは、中国のプロパガンダのようだとして「せっかくの名作が見るに堪えないものになった」といった声が。また、主人公「時光」の名前について、香港の民主化デモのスローガン「光復香港、時代革命」(香港を取り戻せ、時代の革命だ)を連想させるとして、「わざわざ制作側がちなんで名付けてくれた」と皮肉な一致を指摘するコメントも上がっている。(Mathilda

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